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■c.root-servers.net(C-Root)のIPv6アドレス追加に伴う設定変更について

                                株式会社日本レジストリサービス(JPRS)
                                            初版作成 2014/04/02(Wed)
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▼概要

  2014年3月26日(協定世界時)、ルートサーバーの一つである
  c.root-servers.net(C-Root)にIPv6アドレスが追加されました。

    追加されたIPv6アドレス: 2001:500:2::c

  キャッシュDNSサーバーを運用されている各位におかれましては、当該サー
  バーのルートヒントの更新など、適切な対応を取ることを推奨します。

  新しいルートヒントファイルは、以下で公開されています。

    <http://www.internic.net/domain/named.root>
    <http://www.internic.net/domain/named.cache>

  また、Anonymous FTPでも入手可能です。

    <ftp://ftp.internic.net/domain/named.root>
    <ftp://ftp.internic.net/domain/named.cache>

  なお、今回の変更ではDNSSECに関連する設定変更は必要ありません。

▼参考:BIND 9、Unboundにおけるルートヒントの更新方法

  参考情報として、BIND 9及びUnboundにおけるルートヒントの更新方法を示
  します。なお、実際の更新作業の際には各ディストリビューションベンダー
  からの情報などもご確認ください。

  - BIND 9

    設定ファイルnamed.confにおいて指定されているルートヒントファイルを
    上記URIから入手・更新後、namedプロセスを再起動します。もし
    named.confにおいてルートヒントが設定されていなかった場合、上記URI
    から入手したルートヒントファイルを指定する必要があります。

    なお、再起動の際、事前にnamed-checkconfコマンドでエラーがないこと
    を確認しておくとより安全です。

  - Unbound

    Unboundはデフォルトではプログラム内のルートヒントを使用しており、
    ルートヒントファイルを参照していません。そのため、設定ファイル
    unbound.confのroot-hints:行の設定を有効にし、上記URIから入手したルー
    トヒントファイルを指定した後、unbound-control reloadコマンドで設定
    ファイルを再読み込みすることで、ルートヒントが更新されます。

    なお、再読み込みの際、設定ミスなどでルートヒントファイルのオープン
    に失敗した場合サービスが終了してしまうため、事前にunbound-checkconf
    コマンドでエラーがないことを確認しておくとより安全です。

▼関連情報

  D.root-servers.netへのIPv6アドレス追加に伴う設定変更について
  <http://jprs.jp/tech/notice/2011-06-21-d.root-servers.net-aaaa-add.html>

  I.root-servers.net へのIPv6アドレス追加に伴う設定変更について
  <http://jprs.jp/tech/notice/2010-06-18-i.root-servers.net-aaaa-add.html>

▼連絡先

  本文書に関するお問い合わせは <dnstech-info@jprs.jp> までご連絡ください。

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▼更新履歴
  2014/04/02 10:00 初版作成


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