---------------------------------------------------------------------- ■DNSの健全な運用のために ~DNSサーバの不適切な登録内容による 脅威と対策(JPドメイン名での対策編)~ 2005/06/28(Tue) ---------------------------------------------------------------------- ▼はじめに ドメイン名をインターネット上で利用するためにはDNSの運用が必要です。ド メイン名を登録した人は、自ドメイン名を管理するDNSサーバ(権威DNSサーバ) を設定し、レジストリ(上位ゾーン)にそのDNSサーバを登録することで、イン ターネットで自ドメイン名が利用できるようになります。 レジストリに登録されたDNSサーバは、登録順序に関係なく、すべてがDNS問い 合わせを受けます。そのため、レジストリに登録されるすべてのDNSサーバの 情報は、常に正確かつ最新に維持される必要があります。たとえば、古い情報 が更新されずDNSサーバが存在しなくなっている場合や、間違ったDNSサーバが 登録されている場合、以下の脅威があります。 - DNSサーバの一部が存在しないため、DNSによるドメイン名の名前解決に遅延 が発生する - 誤ったIPアドレスが応答されたり、存在しているドメイン名が解決されない - 第三者によって同じ名前のDNSサーバが立ち上げられ、ドメイン名を乗っ取 られる これらが発生してしまうと、インターネットの利便性や、ドメイン名登録者の 信用が損なわれることになります。 本文書では、そのような脅威の発生を軽減するための対策として、確認と最新 情報への更新について簡単に説明します。詳細については、詳細編(*1)をご参 照ください。 (*1) http://jprs.jp/tech/dnsqc/threats002.html ▼JPドメイン名での確認方法 JPRSが提供するWhoisを参照することで、レジストリに登録されているDNSサー バの最新情報を得ることができます。以下に、Whois参照例を示します。 % whois -h whois.jprs.jp jprs.co.jp [ JPRS database provides information on network administration. Its use is ] [ restricted to network administration purposes. For further information, ] [ use 'whois -h whois.jprs.jp help'. To suppress Japanese output, add'/e' ] [ at the end of command, e.g. 'whois -h whois.jprs.jp xxx/e'. ] Domain Information: [ドメイン情報] a. [ドメイン名] JPRS.CO.JP e. [そしきめい] かぶしきがいしゃにほんれじすとりさーびす f. [組織名] 株式会社日本レジストリサービス g. [Organization] Japan Registry Services Co., Ltd. k. [組織種別] 株式会社 l. [Organization Type] Company m. [登録担当者] TW2065JP n. [技術連絡担当者] SS3144JP p. [ネームサーバ] ns01.jprs.co.jp p. [ネームサーバ] ns02.jprs.co.jp [状態] Connected (2006/01/31) [登録年月日] 2001/01/22 [接続年月日] 2001/01/24 [最終更新] 2005/02/01 01:18:23 (JST) 上記のうち「p.[ネームサーバ]」で示されている情報が、レジストリに登録 されているDNSサーバの情報です。自分が登録しているドメイン名のWhois情報 は、定期的に確認してください。 なお、WhoisはWeb(http://whois.jprs.jp/)からも参照可能です。 ▼不整合があった場合の対応 Whoisで確認した情報が、ドメイン名登録者が把握している情報と異なる(不整 合がある)場合は、早急に最新情報に更新してください。更新方法の詳細につ いては、登録したドメイン名を管理する指定事業者(*2)にお問い合わせくださ い。 (*2) http://jpshop.jp/list/ ----------------------------------------------------------------------