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■l.root-servers.net(L-Root)のIPアドレス変更に伴う設定変更について
株式会社日本レジストリサービス(JPRS)
初版作成 2016/03/24(Thu)
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▼概要
2016年3月23日(協定世界時)、ルートサーバーの一つである
l.root-servers.net(L-Root)のIPv6アドレスが変更されました。
旧IPv6アドレス: 2001:500:3::42
新IPv6アドレス: 2001:500:9f::42
フルリゾルバー(キャッシュDNSサーバー)を運用されている各位におかれ
ましては、当該サーバーのルートヒントの更新など、適切な対応を取ること
を推奨します。
新しいルートヒントファイルは、以下で公開されています。
<https://www.internic.net/domain/named.root>
<https://www.internic.net/domain/named.cache>
また、Anonymous FTPでも入手可能です。
<ftp://ftp.internic.net/domain/named.root>
<ftp://ftp.internic.net/domain/named.cache>
なお、今回の変更ではDNSSECに関連する設定変更は必要ありません。
▼参考:BIND 9、Unboundにおけるルートヒントの更新方法
参考情報として、BIND 9及びUnboundにおけるルートヒントの更新方法を示
します。なお、実際の更新作業の際には各ディストリビューションベンダー
からの情報も併せてご確認ください。
- BIND 9
設定ファイル(named.conf)において指定されているルートヒントファイ
ルを上記URIから入手・更新後、namedプロセスを再起動します。もし、
named.confにおいてルートヒントが設定されていなかった場合、上記URI
から入手・設定したルートヒントファイルのパス名を指定する必要があり
ます。
なお、再起動の際、事前にnamed-checkconfコマンドでエラーがないこと
を確認しておくとより安全です。
- Unbound
Unboundはデフォルトでプログラム内のルートヒントを使用しており、ルー
トヒントファイルを参照していません。そのため、設定ファイル
(unbound.conf)のroot-hints:行の設定を有効にし、上記URIから入手し
たルートヒントファイルを指定した後、unbound-control reloadコマンド
で設定ファイルを再読み込みすることで、ルートヒントが更新されます。
もし、再読み込みの際、設定ミスなどでルートヒントファイルのオープン
に失敗した場合サービスが終了してしまうため、事前にunbound-checkconf
コマンドでエラーがないことを確認しておくとより安全です。
▼参考リンク
L-Root IPv6 Renumbering | ICANN DNS Engineering
<https://www.dns.icann.org/2015/11/05/l-root-ipv6-renumbering/index.html>
▼連絡先
本文書に関するお問い合わせは <dnstech-info@jprs.jp> までご連絡ください。
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▼更新履歴
2016-03-24 11:00 初版作成
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