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■b.root-servers.net(B-Root)のIPアドレス変更に伴う設定変更について
株式会社日本レジストリサービス(JPRS)
初版作成 2023/11/28(Tue)
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▼概要
2023年11月27日(協定世界時)、ルートサーバーの一つである
b.root-servers.net(B-Root)のIPアドレスが変更されました。
旧IPv4アドレス:199.9.14.201
新IPv4アドレス:170.247.170.2
旧IPv6アドレス:2001:500:200::b
新IPv6アドレス:2801:1b8:10::b
フルリゾルバー(キャッシュDNSサーバー)を運用されている各位におかれま
しては、当該サーバーのルートヒントの更新など、適切な対応を取ることを
推奨します。なお、B-Rootを運用するUSC/ISIでは移行期間を少なくとも1年
間、2024年11月27日まで設定することを発表しています。
新しいルートヒントファイルは、以下で公開されています。
<https://www.internic.net/domain/named.root>
<https://www.internic.net/domain/named.cache>
今回の変更ではDNSSECに関連する設定変更、及び権威DNSサーバーでの設定変
更は必要ありません。
▼参考:BIND 9、Unboundにおけるルートヒントの更新方法
参考情報として、BIND 9及びUnboundにおけるルートヒントの更新方法を示
します。実際の更新作業の際には各ディストリビューションベンダーからの
情報も併せてご確認ください。
- BIND 9
設定ファイル(named.conf)において指定されているルートヒントファイ
ルを上記URIから入手・更新後、namedプロセスを再起動します。もし、
named.confにおいてルートヒントが設定されていなかった場合、上記URI
から入手・設定したルートヒントファイルのパス名を指定する必要があり
ます。
なお、再起動の際、事前にnamed-checkconfコマンドでエラーがないこと
を確認しておくとより安全です。
- Unbound
Unboundはデフォルトでプログラム内のルートヒントを使用しており、ルー
トヒントファイルを参照していません。そのため、設定ファイル
(unbound.conf)のroot-hints:行の設定を有効にし、上記URIから入手し
たルートヒントファイルを指定した後、unbound-control reloadコマンド
で設定ファイルを再読み込みすることで、ルートヒントが更新されます。
もし、再読み込みの際、設定ミスなどでルートヒントファイルのオープン
に失敗した場合サービスが終了してしまうため、事前にunbound-checkconf
コマンドでエラーがないことを確認しておくとより安全です。
▼参考リンク
New addresses for b.root-servers.net
<https://b.root-servers.org/news/2023/05/16/new-addresses.html>
b.root-servers.netのIPアドレス変更とDNS運用者における対応について4分
でまとめてみた(JPRS公式YouTubeチャンネル)
<https://www.youtube.com/watch?v=xOThYczeZGk>
(本件に関する解説動画)
▼連絡先
本文書に関するお問い合わせは <dnstech-info@jprs.co.jp> までご連絡くだ
さい。
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▼更新履歴
2023/11/28 11:30 初版作成
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