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■(緊急)BIND 9.18.0の脆弱性(DNSサービスの停止)について
  (CVE-2022-0635)
  - BIND 9.18.0のみが対象、バージョンアップを強く推奨 -

                                株式会社日本レジストリサービス(JPRS)
                                            初版作成 2022/03/17(Thu)
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▼概要

  BIND 9.18.0における実装上の不具合により、namedに対する外部からのサー
  ビス不能(DoS)攻撃が可能となる脆弱性が、開発元のISCから発表されまし
  た。本脆弱性により、提供者が意図しないDNSサービスの停止が発生する可能
  性があります。

  該当するBIND 9のパッケージを利用しているユーザーは、各ディストリビュー
  ションベンダーからリリースされる情報の収集やバージョンアップなど、適
  切な対応を速やかに取ることを強く推奨します。

  本脆弱性は、BIND 9.18.0のみが対象となります。

▼詳細

▽本脆弱性の概要

  DNSSEC検証を実施するフルリゾルバー(キャッシュDNSサーバー)では、
  DNSSEC検証されたキャッシュ済み応答を不在応答やワイルドカード応答の生
  成に利用することで、名前解決のパフォーマンスの向上や遅延・負荷の減少
  を図ることができます。本機能の仕様は、RFC 8198で定義されています。

  BIND 9.18.0では、本機能を実装する部分がリファクタリング[*1]され、デ
  フォルトで有効に設定されました。しかし、リファクタリングによる不具合
  のため、特定の問い合わせパターンを繰り返し受け取った際に、namedが異
  常終了する可能性があります[*2]。

  [*1] プログラムの動作を変えずにソースコードの内部構造を整理して、保
       守性を向上させること。

  [*2] 本脆弱性によりnamedが異常終了した場合、assertion failureを引き
       起こした旨のメッセージがログに出力されます。

  そのため、外部の攻撃者がこの状況を発生させることができた場合、当該サー
  バーのDNSサービスを停止させることが可能になります。

▽対象となるバージョン

  本脆弱性は、以下のバージョンのBIND 9が該当します。

  ・9.18系列:9.18.0

▽影響範囲

  ISCは、本脆弱性の深刻度(Severity)を「高(High)」と評価しています。

  本脆弱性については、以下の脆弱性情報[*3]も併せてご参照ください。

  [*3] CVE - CVE-2022-0635
       <https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-0635>

▼一時的な回避策

  namedの設定ファイル(通常はnamed.conf)に以下の行を追加し、当該機能
  を無効にすることで、本脆弱性を回避できます。

    synth-from-dnssec no;

  ISCでは、当該機能を無効にした場合、DNSSEC署名済みゾーンを標的とした
  ランダムサブドメイン攻撃[*4]の保護も無効になるため、一時的な回避策と
  して以外は、当該機能を無効にすることを推奨しない旨を発表しています。

  [*4] JPRS用語辞典|ランダムサブドメイン攻撃(DNS水責め攻撃)
       <https://jprs.jp/glossary/index.php?ID=0137>

▼解決策

  本脆弱性を修正したパッチバージョン(BIND 9.18.1)への更新、あるいは、
  各ディストリビューションベンダーからリリースされる更新の適用を、速や
  かに実施してください。

▼参考リンク

  以下に、ISCから発表されている情報へのリンクを記載します。また、各ディ
  ストリビューションベンダーからの情報や前述のCVEの情報なども確認の上、
  適切な対応を取ることを強く推奨します。

  - ISC

   セキュリティアドバイザリ

    CVE-2022-0635: DNAME insist with synth-from-dnssec enabled
    <https://kb.isc.org/docs/cve-2022-0635>

   パッチバージョンの入手先

    BIND 9.18.1
    <https://ftp.isc.org/isc/bind9/9.18.1/bind-9.18.1.tar.xz>

▼連絡先

  本文書に関するお問い合わせは <dnstech-info@jprs.co.jp> までご連絡くだ
  さい。

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▼更新履歴
  2022/03/17 10:00 初版作成


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