---------------------------------------------------------------------
■(緊急)BIND 9.xの脆弱性(過剰なCPU負荷の誘発)について(CVE-2026-1519)
- バージョンアップを強く推奨 -
株式会社日本レジストリサービス(JPRS)
初版作成 2026/03/26(Thu)
---------------------------------------------------------------------
▼概要
BIND 9.xにおける実装上の不具合により、namedに対する外部からの攻撃が
可能となる脆弱性が、開発元のISCから発表されました。本脆弱性により、
namedにおいて過剰なCPU負荷が誘発され、結果としてサービスの停止や品質
低下などが発生する可能性があります。
該当するBIND 9のパッケージを利用しているユーザーは、各ディストリビュー
ションベンダーからリリースされる情報の収集やバージョンアップなど、適
切な対応を速やかに取ることを強く推奨します。
▼詳細
▽本脆弱性の概要
DNSSECでは問い合わされたデータが存在しないことを、存在するデータを示
すことで証明します。これを不在証明といい、存在するドメイン名そのもの
をNSECリソースレコード(RR)で示す方式と、ドメイン名そのものに代え、
ドメイン名のハッシュ値をNSEC3 RRで示す方式の2種類があります。
BIND 9.xにはNSEC3 RRによる不在証明の取り扱いに不具合があり、特別に細
工されたDNSSEC非対応(Insecure)の委任を検証する際に過剰な反復処理が
発生してCPUリソースが枯渇し、namedのパフォーマンスが低下する可能性が
あります。
そのため、外部の攻撃者がこの状況を発生させることができた場合、named
のパフォーマンスが低下し、サービスが妨害される可能性があります。
▽対象となるバージョン
本脆弱性は、以下のバージョンのBIND 9が該当します。
・9.20系列:9.20.0-9.20.20
・9.18系列:9.18.0-9.18.46
・それ以外の系列:9.11.0-9.16.50
▽影響範囲
ISCは、本脆弱性の深刻度(Severity)を「高(High)」と評価しています。
本脆弱性については、以下の脆弱性情報[*1]も併せてご参照ください。
[*1] CVE Record | CVE
<https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2026-1519>
▼一時的な回避策
DNSSEC検証を無効にすることで、本脆弱性を回避できます。しかし、DNSSEC
による保護も無効になるため、本回避策は推奨されません。
▼解決策
本脆弱性を修正したパッチバージョン(BIND 9.20.21/9.18.47)への更新、
あるいは、各ディストリビューションベンダーからリリースされる更新の適
用を、速やかに実施してください。
▼参考リンク
以下に、ISCから発表されている情報へのリンクを記載します。また、各ディ
ストリビューションベンダーからの情報や前述のCVEの情報なども確認の上、
適切な対応を取ることを強く推奨します。
- ISC
セキュリティアドバイザリ
CVE-2026-1519: Excessive NSEC3 iterations cause high CPU load
during insecure delegation validation
<https://kb.isc.org/docs/cve-2026-1519>
パッチバージョンの入手先
BIND 9.20.21
<https://ftp.isc.org/isc/bind9/9.20.21/bind-9.20.21.tar.xz>
BIND 9.18.47
<https://ftp.isc.org/isc/bind9/9.18.47/bind-9.18.47.tar.xz>
▼連絡先
本文書に関するお問い合わせは <dnstech-info@jprs.co.jp> までご連絡くだ
さい。
---------------------------------------------------------------------
▼更新履歴
2026/03/26 11:00 初版作成
株式会社日本レジストリサービス Copyright©2001-2026 Japan Registry Services Co., Ltd.