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■(緊急)BIND 9.xの脆弱性(メモリ不足の発生)について(CVE-2026-3039)
- バージョンアップを強く推奨 -
株式会社日本レジストリサービス(JPRS)
初版作成 2026/05/21(Thu)
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▼概要
BIND 9.xにおける実装上の不具合により、namedに対する外部からの攻撃が
可能となる脆弱性が、開発元のISCから発表されました。本脆弱性により、
namedを含む当該サーバーで動作しているプログラム/システムがメモリ不
足に陥り、異常な動作や停止が発生する可能性があります。
該当するBIND 9のパッケージを利用しているユーザーは、各ディストリビュー
ションベンダーからリリースされる情報の収集やバージョンアップなど、適
切な対応を速やかに取ることを強く推奨します。
▼詳細
▽本脆弱性の概要
TKEYはRFC 2930で定義される、DNSのトランザクションをやりとりする2台の
ホスト間で用いる、TSIG[*1]の共通鍵を自動生成するための機能です。
[*1] RFC 8945で定義される、DNSの通信(トランザクション)に電子署名を
付加し、通信の安全性を高めるための仕組みです。
BIND 9.xにはTKEYの取り扱いに不具合があり、GSS-API[*2]を経由したTKEY
による通信相手の認証において、過剰なメモリ消費が発生する可能性があり
ます。
[*2] RFC 2743で定義される、セキュリティサービスを提供する際のアプリ
ケーションプログラムインターフェース(API)の仕様。
そのため、外部の利用者がこれを利用してnamedプロセスのメモリ消費量を
増大させ、namedを含む当該サーバーで動作しているプログラム/システム
をメモリ不足に陥らせることで、異常な動作や停止が誘発される可能性があ
ります。
▽対象となるバージョン
本脆弱性は、BIND 9.0.0以降のすべてのバージョンのBIND 9が該当します。
なお、ISCではサポートを終了した系列のセキュリティパッチはリリースし
ないと発表しています。
▽影響範囲
ISCは、本脆弱性の深刻度(Severity)を「高(High)」と評価しています。
本脆弱性については、以下の脆弱性情報[*3]も併せてご参照ください。
[*3] CVE Record | CVE
<https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2026-3039>
▼一時的な回避策
本脆弱性の一時的な回避策は存在しません。
▼解決策
本脆弱性を修正したパッチバージョン(BIND 9.20.23/9.18.49)への更新、
あるいは、各ディストリビューションベンダーからリリースされる更新の適
用を、速やかに実施してください。
▼参考リンク
以下に、ISCから発表されている情報へのリンクを記載します。また、各ディ
ストリビューションベンダーからの情報や前述のCVEの情報なども確認の上、
適切な対応を取ることを強く推奨します。
- ISC
セキュリティアドバイザリ
CVE-2026-3039: BIND 9 server memory exhaustion during GSS-API TKEY
negotiation
<https://kb.isc.org/docs/cve-2026-3039>
パッチバージョンの入手先
BIND 9.20.23
<https://ftp.isc.org/isc/bind9/9.20.23/bind-9.20.23.tar.xz>
BIND 9.18.49
<https://ftp.isc.org/isc/bind9/9.18.49/bind-9.18.49.tar.xz>
▼連絡先
本文書に関するお問い合わせは <dnstech-info@jprs.co.jp> までご連絡くだ
さい。
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▼更新履歴
2026/05/21 11:00 初版作成
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