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■(緊急)BIND 9.xの脆弱性(名前解決の妨害)について(CVE-2026-13321)
  - バージョンアップを強く推奨 -

                                株式会社日本レジストリサービス(JPRS)
                                            初版作成 2026/07/23(Thu)
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▼概要

  BIND 9.xにおける実装上の不具合により、namedに対する外部からの攻撃が
  可能となる脆弱性が、開発元のISCから発表されました。本脆弱性により、
  存在するドメイン名を存在しないと誤認させる、名前解決の妨害を受ける可
  能性があります。

  該当するBIND 9のパッケージを利用しているユーザーは、各ディストリビュー
  ションベンダーからリリースされる情報の収集やバージョンアップなど、適
  切な対応を速やかに取ることを強く推奨します。

▼詳細

▽本脆弱性の概要

  DNSSECの不在証明(問い合わされたドメイン名やリソースレコード(RR)が
  存在しないことの証明)には、NSECとNSEC3という二つの方式があります。
  このうち、NSECでは存在するドメイン名と存在する次のドメイン名[*1]を示
  すことで、その間のドメイン名の不在を証明します。

  [*1] 次のドメイン名は、そのゾーンのドメイン名の大文字を小文字に変換
       し、ASCIIコード順にソートすることで決定されます。

  BIND 9.xの不在証明には実装上の不具合があり、次のドメイン名としてゾー
  ン外のドメイン名を指定している応答を、正当な応答として受け入れてしま
  います。そのため、外部の攻撃者がこれを利用し、存在するドメイン名を存
  在しないと誤認させるゾーン間キャッシュポイズニング(cross-zone cache
  poisoning)による、名前解決の妨害が可能になります。

▽対象となるバージョン

  本脆弱性は、BIND 9.11.0以降のすべてのバージョンのBIND 9が該当します。

  なお、ISCではサポートを終了した系列のセキュリティパッチはリリースし
  ないと発表しています。

▽影響範囲

  ISCは、本脆弱性の深刻度(Severity)を「高(High)」と評価しています。

  本脆弱性については、以下の脆弱性情報[*2]も併せてご参照ください。

  [*2] CVE Record: CVE-2026-13321
       <https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2026-13321>

▼一時的な回避策

  本脆弱性の一時的な回避策は存在しません。

▼解決策

  本脆弱性を修正したパッチバージョン(BIND 9.20.26)への更新、あるいは、
  各ディストリビューションベンダーからリリースされる更新の適用を、速や
  かに実施してください。

▼参考リンク

  以下に、ISCから発表されている情報へのリンクを記載します。また、各ディ
  ストリビューションベンダーからの情報や前述のCVEの情報なども確認の上、
  適切な対応を取ることを強く推奨します。

  - ISC

   セキュリティアドバイザリ

    CVE-2026-13321: DNSSEC Validation Bypass via Out-of-Zone NSEC Next Field
    <https://kb.isc.org/docs/cve-2026-13321>

   パッチバージョンの入手先

    BIND 9.20.26
    <https://ftp.isc.org/isc/bind9/9.20.26/bind-9.20.26.tar.xz>

▼連絡先

  本文書に関するお問い合わせは <dnstech-info@jprs.co.jp> までご連絡くだ
  さい。

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▼更新履歴
  2026/07/23 11:00 初版作成

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