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■(緊急)BIND 9.xの脆弱性(メモリ不足の発生)について(CVE-2026-11622)
- バージョンアップを強く推奨 -
株式会社日本レジストリサービス(JPRS)
初版作成 2026/07/23(Thu)
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▼概要
BIND 9.xにおける実装上の不具合により、namedに対する外部からの攻撃が
可能となる脆弱性が、開発元のISCから発表されました。本脆弱性により、
namedを含む当該サーバーで動作しているプログラム/システムがメモリ不
足に陥り、異常な動作や停止が発生する可能性があります。
該当するBIND 9のパッケージを利用しているユーザーは、各ディストリビュー
ションベンダーからリリースされる情報の収集やバージョンアップなど、適
切な対応を速やかに取ることを強く推奨します。
▼詳細
▽本脆弱性の概要
ランダムサブドメイン攻撃[*1]は、DNSに対するDDoS攻撃手法の一つです。
DNSの問い合わせ名にランダムなサブドメインを付加することでフルリゾル
バー(キャッシュDNSサーバー)のキャッシュ機能を無効化し、攻撃対象と
なる権威DNSサーバーに問い合わせを集中させることにより、権威DNSサーバー
やフルリゾルバーをサービス不能の状態に陥らせます。
[*1] JPRS用語辞典|ランダムサブドメイン攻撃(DNS水責め攻撃)
<https://jprs.jp/glossary/index.php?ID=0137>
BIND 9.xでは名前解決におけるメモリ不足の発生を防ぐため、設定ファイル
(通常はnamed.conf)のmax-cache-sizeステートメントでキャッシュメモリ
の最大サイズを制限でき、ランダムサブドメイン攻撃を始めとするDoS攻撃
の発生時に、使われるキャッシュメモリのサイズを抑制できます。
BIND 9.xのリゾルバーには実装上の不具合があり、DNSSEC検証の処理速度を
上回る頻度でDNSSEC署名済みのゾーンに対するランダムサブドメイン攻撃の
問い合わせを受け取った場合、max-cache-sizeで指定された使用量を大幅に
上回るキャッシュメモリが使われ、メモリ不足に陥る可能性があります。
そのため、外部の利用者がこれを利用してnamedプロセスのメモリ消費量を
増大させ、namedを含む当該サーバーで動作しているプログラム/システム
をメモリ不足に陥らせることで、異常な動作や停止が誘発される可能性があ
ります。
▽対象となるバージョン
本脆弱性は、BIND 9.11.0以降のすべてのバージョンのBIND 9が該当します。
なお、ISCではサポートを終了した系列のセキュリティパッチはリリースし
ないと発表しています。
▽影響範囲
ISCは、本脆弱性の深刻度(Severity)を「高(High)」と評価しています。
本脆弱性については、以下の脆弱性情報[*2]も併せてご参照ください。
[*2] CVE Record: CVE-2026-11622
<https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2026-11622>
▼一時的な回避策
本脆弱性の一時的な回避策は存在しません。
▼解決策
本脆弱性を修正したパッチバージョン(BIND 9.20.26)への更新、あるいは、
各ディストリビューションベンダーからリリースされる更新の適用を、速や
かに実施してください。
▼参考リンク
以下に、ISCから発表されている情報へのリンクを記載します。また、各ディ
ストリビューションベンダーからの情報や前述のCVEの情報なども確認の上、
適切な対応を取ることを強く推奨します。
- ISC
セキュリティアドバイザリ
CVE-2026-11622: Potential memory usage beyond configured limits
<https://kb.isc.org/docs/cve-2026-11622>
パッチバージョンの入手先
BIND 9.20.26
<https://ftp.isc.org/isc/bind9/9.20.26/bind-9.20.26.tar.xz>
▼連絡先
本文書に関するお問い合わせは <dnstech-info@jprs.co.jp> までご連絡くだ
さい。
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▼更新履歴
2026/07/23 11:00 初版作成
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