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■(緊急)BIND 9.xの脆弱性(RPZの設定のバイパス、DNSサービスの停止)に
  ついて(CVE-2026-11331) - バージョンアップを強く推奨 -

                                株式会社日本レジストリサービス(JPRS)
                                            初版作成 2026/07/23(Thu)
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▼概要

  BIND 9.xにおける実装上の不具合により、namedに対する外部からの攻撃が
  可能となる脆弱性が、開発元のISCから発表されました。本脆弱性により、
  RPZ(後述)の設定のバイパスや、提供者が意図しないDNSサービスの停止が
  発生する可能性があります。

  該当するBIND 9のパッケージを利用しているユーザーは、各ディストリビュー
  ションベンダーからリリースされる情報の収集やバージョンアップなど、適
  切な対応を速やかに取ることを強く推奨します。

▼詳細

▽本脆弱性の概要

  RPZ(Response Policy Zones)はフルリゾルバー(キャッシュDNSサーバー)
  がクライアントに返す応答の内容を、そのフルリゾルバーの運用者のポリシー
  により制御可能にする機能です。RPZは、DNSの名前解決を用いたブロッキン
  グ・フィルタリングを実現するための技術として使われています。

  BIND 9.xのRPZには実装上の不具合があり、ターゲット名にワイルドカード
  を記述したCNAMEポリシーを含むRPZデータが設定されている場合、特別に作
  成された問い合わせを送ることで、DNSプロトコルの制限を超える長さの問
  い合わせ名を合成させ、NAMETOOLONGエラーを発生させることができます。

  そのため、外部の攻撃者がこの状況を発生させることができた場合、内部エ
  ラーによるRPZの設定のバイパスや、namedの停止が発生する可能性がありま
  す。

▽対象となるバージョン

  本脆弱性は、BIND 9.16.0以降のすべてのバージョンのBIND 9が該当します。

  なお、ISCではサポートを終了した系列のセキュリティパッチはリリースし
  ないと発表しています。

▽影響範囲

  ISCは、本脆弱性の深刻度(Severity)を「高(High)」と評価しています。

  本脆弱性については、以下の脆弱性情報[*1]も併せてご参照ください。

  [*1] CVE Record: CVE-2026-11331
       <https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2026-11331>

▼一時的な回避策

  本脆弱性の一時的な回避策は存在しません。

▼解決策

  本脆弱性を修正したパッチバージョン(BIND 9.20.26)への更新、あるいは、
  各ディストリビューションベンダーからリリースされる更新の適用を、速や
  かに実施してください。

▼参考リンク

  以下に、ISCから発表されている情報へのリンクを記載します。また、各ディ
  ストリビューションベンダーからの情報や前述のCVEの情報なども確認の上、
  適切な対応を取ることを強く推奨します。

  - ISC

   セキュリティアドバイザリ

    CVE-2026-11331: Potential wildcard CNAME RPZ policy bypass
    <https://kb.isc.org/docs/cve-2026-11331>

   パッチバージョンの入手先

    BIND 9.20.26
    <https://ftp.isc.org/isc/bind9/9.20.26/bind-9.20.26.tar.xz>

▼連絡先

  本文書に関するお問い合わせは <dnstech-info@jprs.co.jp> までご連絡くだ
  さい。

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▼更新履歴
  2026/07/23 11:00 初版作成

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