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■(緊急)BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について(CVE-2026-77692)
  - バージョンアップを強く推奨 -

                                株式会社日本レジストリサービス(JPRS)
                                            初版作成 2026/09/17(Thu)
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▼概要

  BIND 9.xにおける実装上の不具合により、namedに対する外部からのサービ
  ス不能(DoS)攻撃が可能となる脆弱性が、開発元のISCから発表されました。
  本脆弱性により、提供者が意図しないDNSサービスの停止が発生する可能性
  があります。

  該当するBIND 9のパッケージを利用しているユーザーは、各ディストリビュー
  ションベンダーからリリースされる情報の収集やバージョンアップなど、適
  切な対応を速やかに取ることを強く推奨します。

▼詳細

▽本脆弱性の概要

  SIG(0)はRFC 2931で定義される、DNSの通信(トランザクション)に署名を
  付加し、安全性を高めるための仕組みです。同様の仕組みとしてRFC 8945で
  定義されるTSIGがあり、TSIGでは共有鍵が使われるのに対し、SIG(0)では公
  開鍵暗号による鍵ペアが使われます。

  BIND 9.xにはSIG(0)で署名されたDNSメッセージの処理に不具合があり、暗
  号論的に無効なSIG(0)リソースレコードを含む細工されたDNS-over-HTTPSの
  問い合わせを送信し、その直後に接続を切断することで、受け取り側の
  namedが異常終了します。

  そのため、外部の攻撃者がこの状況を発生させることができた場合、当該サー
  バーのDNSサービスを停止させることが可能になります。

▽対象となるバージョン

  本脆弱性は、BIND 9.20.0以降のすべてのバージョンのBIND 9が該当します。

▽影響範囲

  ISCは、本脆弱性の深刻度(Severity)を「高(High)」と評価しています。

  本脆弱性については、以下の脆弱性情報[*1]も併せてご参照ください。

  [*1] CVE Record: CVE-2026-77692
       <https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2026-77692>

▼一時的な回避策

  本脆弱性の一時的な回避策は存在しません。

▼解決策

  本脆弱性を修正したパッチバージョン(BIND 9.20.29)への更新、あるいは、
  各ディストリビューションベンダーからリリースされる更新の適用を、速や
  かに実施してください。

▼参考リンク

  以下に、ISCから発表されている情報へのリンクを記載します。また、各ディ
  ストリビューションベンダーからの情報や前述のCVEの情報なども確認の上、
  適切な対応を取ることを強く推奨します。

  - ISC

   セキュリティアドバイザリ

    CVE-2026-77692: Unauthenticated remote crash of named via a single
                    DoH SIG(0) request
    <https://kb.isc.org/docs/cve-2026-77692>

   パッチバージョンの入手先

    BIND 9.20.29
    <https://ftp.isc.org/isc/bind9/9.20.29/bind-9.20.29.tar.xz>

▼連絡先

  本文書に関するお問い合わせは <dnstech-info@jprs.co.jp> までご連絡くだ
  さい。

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▼更新履歴
  2026/09/17 11:00 初版作成

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