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■(緊急)BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について(CVE-2026-76163)
  - バージョンアップを強く推奨 -

                                株式会社日本レジストリサービス(JPRS)
                                            初版作成 2026/09/17(Thu)
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▼概要

  BIND 9.xにおける実装上の不具合により、namedに対する外部からのサービ
  ス不能(DoS)攻撃が可能となる脆弱性が、開発元のISCから発表されました。
  本脆弱性により、提供者が意図しないDNSサービスの停止が発生する可能性
  があります。

  該当するBIND 9のパッケージを利用しているユーザーは、各ディストリビュー
  ションベンダーからリリースされる情報の収集やバージョンアップなど、適
  切な対応を速やかに取ることを強く推奨します。

▼詳細

▽本脆弱性の概要

  TKEYはRFC 2930で定義される、DNSのトランザクションをやりとりする2台の
  ホスト間で用いる、TSIG[*1]の共通鍵を自動生成するための機能です。

  [*1] RFC 8945で定義される、DNSの通信(トランザクション)に電子署名を
       付加し、通信の安全性を高めるための仕組みです。

  BIND 9.xのTKEYの処理には不具合があり、namedの設定ファイル(通常は
  named.conf)にグローバルな「options」ブロックを含まない状態でnamedが
  起動されている場合、TKEYリソースレコードを含む問い合わせを処理する際
  に、namedが異常終了する可能性があります[*2]。

  [*2] 本脆弱性によりnamedが異常終了した場合、assertion failureを引き
       起こした旨のメッセージがログに出力されます。

  そのため、外部の攻撃者がこの状況を発生させることができた場合、当該サー
  バーのDNSサービスを停止させることが可能になります。

▽対象となるバージョン

  本脆弱性は、BIND 9.20.0以降のすべてのバージョンのBIND 9が該当します。

▽影響範囲

  ISCは、本脆弱性の深刻度(Severity)を「高(High)」と評価しています。

  本脆弱性については、以下の脆弱性情報[*3]も併せてご参照ください。

  [*3] CVE Record: CVE-2026-76163
       <https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2026-76163>

▼一時的な回避策

  本脆弱性の一時的な回避策は存在しません。

▼解決策

  本脆弱性を修正したパッチバージョン(BIND 9.20.29)への更新、あるいは、
  各ディストリビューションベンダーからリリースされる更新の適用を、速や
  かに実施してください。

▼参考リンク

  以下に、ISCから発表されている情報へのリンクを記載します。また、各ディ
  ストリビューションベンダーからの情報や前述のCVEの情報なども確認の上、
  適切な対応を取ることを強く推奨します。

  - ISC

   セキュリティアドバイザリ

    CVE-2026-76163: named aborts on a TKEY query when the user
                    configuration has no global options statement
    <https://kb.isc.org/docs/cve-2026-76163>

   パッチバージョンの入手先

    BIND 9.20.29
    <https://ftp.isc.org/isc/bind9/9.20.29/bind-9.20.29.tar.xz>

▼連絡先

  本文書に関するお問い合わせは <dnstech-info@jprs.co.jp> までご連絡くだ
  さい。

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▼更新履歴
  2026/09/17 11:00 初版作成

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