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■BIND 9.xの脆弱性(不正なゾーンデータの追加)について(CVE-2026-19033)
- バージョンアップを強く推奨 -
株式会社日本レジストリサービス(JPRS)
初版作成 2026/09/17(Thu)
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▼概要
BIND 9.xにおける実装上の不具合により、管理するゾーンに外部から不正な
データを追加可能になる脆弱性が、開発元のISCから発表されました。本脆
弱性による攻撃に成功した場合、追加されたデータがフィッシング、電子メー
ルの窃盗、クッキーの盗難など、さまざまな攻撃に利用される可能性があり
ます。
本脆弱性は、ゾーン転送でゾーンデータを受け取っているセカンダリサーバー
が対象となります。該当するBIND 9のパッケージを利用しているユーザーは、
各ディストリビューションベンダーからリリースされる情報の収集やバージョ
ンアップなど、適切な対応を速やかに取ることを強く推奨します。
▼詳細
▽本脆弱性の概要
TSIGはRFC 8945で定義される、DNSの通信(トランザクション)に電子署名
を付加し、通信の安全性を高めるための仕組みです。TSIGを利用することで、
ゾーン転送、DNS NOTIFY、Dynamic Updateなどにおいて通信相手を認証し、
通信路におけるデータの改ざんを検知できます。
BIND 9.xのTSIGの実装には不具合があり、TSIGでゾーン転送を制限している
セカンダリサーバーにおいて、有効なTSIG署名のないゾーンデータを受け入
れてしまう可能性があります。
そのため、外部の攻撃者がこの状況を発生させることができた場合、セカン
ダリサーバーのゾーンに不正なデータを追加され、フィッシング、電子メー
ルの窃盗、クッキーの盗難など、さまざまな攻撃に利用される可能性があり
ます。
▽対象となるバージョン
本脆弱性は、BIND 9.11.0以降のすべてのバージョンのBIND 9が該当します。
なお、ISCではサポートを終了した系列のセキュリティパッチはリリースし
ないと発表しています。
▽影響範囲
ISCは、本脆弱性の深刻度(Severity)を「中(Medium)」と評価していま
す。
本脆弱性については、以下の脆弱性情報[*1]も併せてご参照ください。
[*1] CVE Record: CVE-2026-19033
<https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2026-19033>
▼一時的な回避策
本脆弱性の一時的な回避策は存在しません。
▼解決策
本脆弱性を修正したパッチバージョン(BIND 9.20.29)への更新、あるいは、
各ディストリビューションベンダーからリリースされる更新の適用を、速や
かに実施してください。
▼参考リンク
以下に、ISCから発表されている情報へのリンクを記載します。また、各ディ
ストリビューションベンダーからの情報や前述のCVEの情報なども確認の上、
適切な対応を取ることを強く推奨します。
- ISC
セキュリティアドバイザリ
CVE-2026-19033: Unauthenticated IXFR deltas are applied to the
live zone before TSIG verification
<https://kb.isc.org/docs/cve-2026-19033>
パッチバージョンの入手先
BIND 9.20.29
<https://ftp.isc.org/isc/bind9/9.20.29/bind-9.20.29.tar.xz>
▼連絡先
本文書に関するお問い合わせは <dnstech-info@jprs.co.jp> までご連絡くだ
さい。
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▼更新履歴
2026/09/17 11:00 初版作成
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