---------------------------------------------------------------------
■BIND 9.xの脆弱性(DNSキャッシュポイズニングの危険性、名前解決の妨害)
について(CVE-2026-78301) - バージョンアップを強く推奨 -
株式会社日本レジストリサービス(JPRS)
初版作成 2026/09/17(Thu)
---------------------------------------------------------------------
▼概要
BIND 9.xにおける実装上の不具合により、namedに対する外部からの攻撃が
可能となる脆弱性が、開発元のISCから発表されました。本脆弱性により、
DNSキャッシュポイズニング、または名前解決の妨害を受ける可能性があり
ます。
該当するBIND 9のパッケージを利用しているユーザーは、各ディストリビュー
ションベンダーからリリースされる情報の収集やバージョンアップなど、適
切な対応を速やかに取ることを強く推奨します。
▼詳細
▽本脆弱性の概要
DNSにおいて親ゾーンと子ゾーンを区切る場所を、ゾーンカットといいます。
DNSでは親ゾーンからの委任により、ゾーンカットが作られます。
BIND 9.xのゾーンカットの取り扱いには不具合があり、権威DNSサーバーに
ゾーン転送などによって不正なゾーンデータが挿入された場合、本来返すべ
き権威を持つ応答ではなく、委任情報が返されるようになる場合があります。
この状況において、その権威DNSサーバーがフルリゾルバー(キャッシュDNS
サーバー)を兼用している場合、その委任情報による名前解決を実行して得
られた応答をキャッシュし、その応答を返してしまうことで、キャッシュポ
イズニングが成功する場合があります。また、フルリゾルバーを兼用してい
ない場合は権威のない応答を返す状態になり、名前解決が妨害されます。
▽対象となるバージョン
本脆弱性は、BIND 9.11.0以降のすべてのバージョンのBIND 9が該当します。
なお、ISCではサポートを終了した系列のセキュリティパッチはリリースし
ないと発表しています。
▽影響範囲
ISCは、本脆弱性の深刻度(Severity)を「中(Medium)」と評価しています。
本脆弱性については、以下の脆弱性情報[*1]も併せてご参照ください。
[*1] CVE Record: CVE-2026-78301
<https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2026-78301>
▼一時的な回避策
本脆弱性の一時的な回避策は存在しません。
▼解決策
本脆弱性を修正したパッチバージョン(BIND 9.20.29)への更新、あるいは、
各ディストリビューションベンダーからリリースされる更新の適用を、速や
かに実施してください。
▼参考リンク
以下に、ISCから発表されている情報へのリンクを記載します。また、各ディ
ストリビューションベンダーからの情報や前述のCVEの情報なども確認の上、
適切な対応を取ることを強く推奨します。
- ISC
セキュリティアドバイザリ
CVE-2026-78301: Out-of-zone database nodes can become
authoritative zone cuts
<https://kb.isc.org/docs/cve-2026-78301>
パッチバージョンの入手先
BIND 9.20.29
<https://ftp.isc.org/isc/bind9/9.20.29/bind-9.20.29.tar.xz>
▼連絡先
本文書に関するお問い合わせは <dnstech-info@jprs.co.jp> までご連絡くだ
さい。
---------------------------------------------------------------------
▼更新履歴
2026/09/17 11:00 初版作成
株式会社日本レジストリサービス Copyright©2001-2026 Japan Registry Services Co., Ltd.