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委員会資料

第46回JPドメイン名諮問委員会議事録

株式会社日本レジストリサービス  第46回JPドメイン名諮問委員会  議事録


1. 日 時: 2013年9月10日(火) 15:00 ~ 16:28

2. 場 所: 株式会社日本レジストリサービス内 会議室 東京都千代田区西神田3-8-1 千代田ファーストビル東館13F

3. 出席者: 後藤滋樹 委員長 林一司 副委員長 武山芳夫 委員 原隆一 委員 唯根妙子 委員

4. 同席者: 堀田博文 (JPRS 取締役) 常山敬秀 (JPRS 事務局) 宇井隆晴 (JPRS 事務局) 江原誠 (JPRS 事務局)

5. 次 第:
1. 開会 2. 議題 (1) 第7期JPドメイン名諮問委員会 副委員長の選任 (2) ドメイン名の市場と諸課題について ・意見交換 (3) その他 3. 閉会

6. 資 料:
資料1 JPドメイン名諮問委員会 委員一覧 資料2 ドメイン名の市場と諸課題について 参考資料 JPドメイン名諮問委員会規則


7.議 事:(◎は委員長、○は委員、●はJPRS取締役及び事務局の発言) ------------------------------------------------------------------------ <開 会>
《出席状況の報告》
●本日の委員会には、後藤滋樹委員長、武山芳夫委員、林一司委員、原隆一委員、 唯根妙子委員、以上5名の出席をいただいている。なお、松本恒雄氏は、7月31日 付けでJPドメイン名諮問委員を辞任された。従って、JPドメイン名諮問委員会規 則第13条に規定されている、開催に必要な定足数の「全委員の過半数」を満たし ていることを報告する。
本日、JPRSからは、堀田博文、常山敬秀、宇井隆晴、江原誠が同席する。

<議題(1) 第7期JPドメイン名諮問委員会 副委員長の選任>
◎諮問委員会規則第7条に従い、副委員長について、委員各位の互選を行う。 委員の皆様の意見をいただきたい。
◎提案だが、委員の在任期間が長い方にお願いするのはどうか。第4期から委員 を務められている唯根委員、林委員は、いかがか。
○私としては、林委員が良いと考える。
◎他に意見はあるか。
◎意見はないようである。副委員長を林委員にてお引き受けいただけるか。
○お引き受けする。
◎それでは、林委員に副委員長をお願いする。
◎なお、JPドメイン名諮問委員は6名で構成することとなっており、学識経験者 の立場から参加いただいていた松本恒雄氏の後任の委員は、別途相談し、推薦書 として事務局での取りまとめをお願いしたい。
●今後、委員長がおっしゃるとおり進めさせていただく。次回の諮問委員会は 6名の体制で行うことが望ましいと考えるため、推薦の手続きはメール等で相談、 調整の上、進めさせていただきたい。
<議題(2) ドメイン名の市場と諸課題について>
◎「ドメイン名の市場と諸課題について」について、JPRSより説明いただきたい。
●例年は、この時期にJPRSから諮問させていただくことが多いが、今回の委員会 では、諮問という形にはなっていない。課題の候補はいくつか考えられるが、そ の課題に関して外部の状況が動いていたり、調査・分析・検討の途上にあったり するものが多いという状況である。今回の委員会では、今後の諮問も念頭に置き ながら、今後のご議論に役立てていただくための情報提供をさせていただく。
[JPRSより資料について説明] - 資料2 ドメイン名の市場と諸課題について
○13スライド目「アクセス数が期待されるドメイン名」というのが記載されてい るが、どのような場合にアクセス数が期待されるのか。
●良し悪しは別にして、人気のあるWebサイトのアドレスと類似しているドメイ ン名や、タイプミスによるアクセスを期待するようなドメイン名が、アクセス数 の期待されるドメイン名の例である。
◎Webサイトなどにそのドメイン名を使用した時に、よく使われるだろうという 期待感のあるドメイン名なのだろう。
●アクセスしてもらいやすいドメイン名として、わかりやすい文字列や短い文字 列のドメイン名は人気がある。また、何かの間違いでアクセスされてしまうこと を期待するドメイン名も存在する。例えば、有名なWebサイトと類似し、打ち間 違えるとアクセスされてしまうドメイン名や、直近まで使用されていたドメイン 名でWebサイトを公開し、アクセスを期待することなどが考えられる。
●海外ではドメイン名ブリーダーと呼ばれる、ドメイン名の価値を高め転売する 職業が存在している。わかりやすいドメイン名でWebサイトを立ち上げ、多くの アクセス数を獲得し、ドメイン名の価値を高めた上で転売する。
○高値で売買される背景には、アクセス数の多いドメイン名を使用したWebサイ トに広告を掲載すると広告仲介収入を得られるため、アクセス数の期待されるド メイン名というのは価値が高くなるということがあるのではないか。
○16スライド目の事例を見る限り、過去にはかなり高額のドメイン名取引がされ ているようだ。
○ここまで高額な金額でドメイン名を購入することが、どの程度のメリットにつ ながるのかは、理解し難い。
●売買価格がニュースになること自体を期待することも背景にはあるようだ。ま た、投資会社が購入し、さらに転売するなど、理由は様々なようだ。
○昨今の消費者被害において、有名な企業名に類似した名前で、偽のWebサイト を作成し、投資商法などに勧誘させる手口が多く存在している。特定の企業名と 1文字スペルが異なるドメイン名などが使われるということか。
◎ある企業グループの関連会社と思わせるような文字列のドメイン名などもある かもしれない。
○国外レジストリの違法・有害情報への対応に関して、3つのレジストリの例が 紹介されているが、この3つのレジストリは顕著な例なのか、それともこの3つの レジストリしか対応していないのか。
●本資料では、国際的なレジストリの会合で紹介された3つのレジストリの事例 を紹介している。この他にも対応しているレジストリは存在するだろう。
◎以前「.jp」が安全なTLDと評価された際に、「.hk」は危険なTLDと評価されて いた。その後、徐々に改善されたが、その間に様々な施策を行ったのではないか という話もあった。
○「Name Collisions in the DNS」で指摘されているリスクとは、どのようなリ スクなのか。
●「Name Collisions in the DNS」とは、現時点ではまだ存在していないTLDで あるにも関わらず、DNSの問い合わせが観測されているものである。グローバル なインターネットでは使用されていないが、特定の企業・組織内のネットワーク や、アプリケーションやサービスなどで使用されているドメイン名へのトラフィッ クが、設定の不備などにより、グローバルなインターネットに流れていると考え られる。どこかで使用されているということは、新gTLDの創設後に衝突すること になり、不具合が発生するのではないかという危険性が指摘されている。その危 険性については、慎重に調査が必要といわれている。
◎危険性のリストアップは、まったく機械的に行われたものと割り切れば良い のか。
●リスクが高いものは、機械的に抽出されている。ただ、原因は様々だろう。
○調査する義務や問題無しと判断するのは誰なのか。
●調査・抽出は、ICANNが審査の一環として行っている。ICANNがリスクが高いと 判断したものは、申請者自身がリスクが高くないことを証明する必要がある。
◎リスクがないことを証明するというのは難しいだろう。調査結果の共有という のはどこまで行われるのか。
●不明である。
○フィッシングに関する情報を把握した場合、JPCERT/CCなどの関係組織と連携 が必要だと思うが、どの程度密に連携しているのか。また、連携の度合いは強まっ ているのか。
●JPRSにおいて、主に連携しているのは、JPCERT/CCとインターネットホットラ インセンターである。両組織とは、日常の業務フローの中で連携する体制を確立 しており、JPRSまたは各組織いずれかにフィッシングに関する連絡があった場合、 その情報を共有し、対応している。
○定期的な会議体などを開いているのか。
●会議体でなく、申告を受け次第、電話やメールでやり取りを行っている。
◎情報は申告してもらう必要があり、何かあった場合は知らせて欲しいといった ような広報が必要だろう。
○そう思う。一般消費者に対しての啓発活動はさらに必要だろう。
●その通りだと思う。速報性と言う視点では、一般消費者からの申告の方がより 早い。
◎利用者も被害発生時の申告に慣れていない場合がある。被害を受けた時にどう すれば良いのかといった点の啓発活動は必要だろう。
○新gTLDの登場により、レジストリの数が大幅に増加するが、それぞれのレジス トリがどのような対応をするのか不明である。サービスレベルを統一するという ような検討が行われる可能性はあるのか。
●技術の標準化は存在するが、サービスレベルという視点では検討中である。
○特にWhoisがたくさんできるのはうれしくない。
●TLDは1,300程度創設されると思うが、そのバックエンドの事業者はせいぜい数 十社程度であろうから、そのくらいの数に統一されるのではないか。
●今後、様々なサービスレベルのレジストリが登場することが予想される。その 際に、他のTLDと比べて、現状のJPドメイン名のサービスレベルや体制の良い部 分が見えてくるのではないだろうか。
○すべてを統一させるというのは難しいと思うが、最低レベルが決まると良いだ ろう。
●Whoisに関しては、ポリシー視点、技術視点、それぞれで統一しようという議 論はされている。
◎Whoisの連携は、過去にJPNICとAPNICが進めた経験があるがうまくいかなかっ た。多数が関わる場合は難しいが、混乱が広がってしまわないよう、連携するこ とが必要だろう。
◎今回のような情報提供は、定期的に行って欲しい。
<議題(5) その他>
《今後の予定について》
◎次回の委員会の具体的な日程については、事務局から案内させていただく。
<閉会> ------------------------------------------------------------------------

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