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委員会資料

第60回JPドメイン名諮問委員会議事録

株式会社日本レジストリサービス  第60回JPドメイン名諮問委員会  議事録

1. 日 時: 2017年12月6日(水) 15:30 ~ 17:12
2. 場 所: 株式会社日本レジストリサービス 東京本社 大会議室 東京都千代田区西神田3-8-1 千代田ファーストビル東館13F
3. 出 席 者: 後藤滋樹 委員長 武山芳夫 副委員長 金子宏直 委員 佐々倉秀一 委員 内藤茂雄 委員 丸橋透 委員 唯根妙子 委員
4. 同 席 者: 堀田博文 (JPRS 取締役) 宇井隆晴 (JPRS 事務局) 遠藤淳 (JPRS 事務局) 常山敬秀 (JPRS 事務局)
5. 次 第:
1. 開会 2. 議題 (1) 第9期JPドメイン名諮問委員会における委員の交代について (2) 諮問書「JPドメイン名諮問委員会規則について」(JPRS-ADV-2017001) について (3) 諮問委員からの情報提供 (4) JPRSからの情報提供 (5) その他 3. 閉会
6. 資 料:
資料1 第9期JPドメイン名諮問委員会委員一覧 資料2 JPドメイン名諮問委員会委員 推薦書 資料3-1 諮問書「JPドメイン名諮問委員会規則について」 (JPRS-ADV-2017001) 資料3-2 JPドメイン名諮問委員会規則 資料3-3 論点資料:「JPドメイン名諮問委員会規則」について 資料4 "Society 5.0"の実現に向けて 資料5 初等中等教育機関などの名称(「〇〇小学校.jp」や「〇〇高 校.東京.jp」など)の登録について 資料6 「インターネットの殿堂」について
7.議 事:(◎は委員長、○は委員、●はJPRS取締役及び事務局) ------------------------------------------------------------------------ <開 会>
《出席状況の報告》
●出席状況の報告の前に第9期JPドメイン名諮問委員会におけるJPドメイン名指 定事業者分野及び日本国政府分野委員の交代について事務局から報告する。
●第9期JPドメイン名諮問委員会におけるJPドメイン名指定事業者分野の委員と して就任いただいていた大井貴様が、6月11日付で辞任され、後任の方について は、諮問委員会より佐々倉秀一様を推薦いただいた。これを受け、JPRSでは8月 9日に取締役会を開催し、推薦書に基づき、佐々倉秀一様に諮問委員に就任いた だくことを決議した。その後、佐々倉秀一様より就任へのご承諾をいただき、 8月23日付で委員に就任いただいた。
次に、日本国政府分野委員の交代について報告する。7月11日付の総務省人事異動 にて、総務省 総合通信基盤局 電気通信事業部 データ通信課長が三田一博様から 内藤茂雄様に交代した。
第9期JPドメイン名諮問委員会委員のうち、日本国政府の分野については、定期 的な人事異動を考慮し、個人名でなく、データ通信課長という所属/役職で推薦 いただいているため、異動の際には、後任の方に就任いただくこととなっている。 新しくデータ通信課長に就かれた内藤茂雄様より就任へのご承諾をいただき、 7月18日付で委員に就任いただいた。
以上、2つの分野の委員の交代について報告した。
●本日の委員会には、後藤滋樹委員長、武山芳夫副委員長、金子宏直委員、佐々 倉秀一委員、内藤茂雄委員、丸橋透委員、唯根妙子委員、以上7名全員の出席を いただいている。 従って、JPドメイン名諮問委員会規則第13条に規定されている、開催に必要な定 足数の「全委員の過半数」を満たしていることを報告する。
本日、JPRSからは、堀田博文、宇井隆晴、遠藤淳、常山敬秀が同席する。
<議題(1) 第9期JPドメイン名諮問委員会における委員の交代について>
◎「第9期JPドメイン名諮問委員会における委員の交代について」は、委員会の 冒頭で、事務局より報告いただいたので、ここでの報告は割愛する。佐々倉委員、 内藤委員より、一言ご挨拶をいただければと思う。
[佐々倉秀一委員よりご挨拶]
[内藤茂雄委員よりご挨拶]
<議題(2) 諮問書「JPドメイン名諮問委員会規則について」(JPRS-ADV-2017001) について>
◎JPRSより、「JPドメイン名諮問委員会規則について」という諮問書が提出され ている。諮問書の内容について、JPRSより説明をお願いしたい。
[取締役堀田博文より諮問書について説明] - 資料3-1 諮問書「JPドメイン名諮問委員会規則について」(JPRS-ADV-2017001)
●本諮問書に関する詳細、ご議論いただきたいと考えているポイントについて 説明する。
[資料の説明] - 資料3-3 論点資料:「JPドメイン名諮問委員会規則」について
◎文言の整理は次回行い、この場では内容に関するご意見をいただければと思う。 説明があった論点以外も含め、ご意見があればご発言いただきたい。
◎論点1「委員会の開催時期及び『定例』と『臨時』の区分け」について、実態と ずれているところは是正した方がよいと思う。
●今の諮問委員会の規則は、諮問委員会を設置する前に検討して作られたもので ある。そのときから大きく形は変わっていない。実際の委員会の運用の中で、実 態が少しずつ変わっていき、規則の定め通りになっていないところがある。規則 通りに運用すべきという考え方ももちろんあると思うが、理由があって変わって いるところもあると思うので、それを踏まえて検討いただけるとありがたい。
◎論点4「委員長等の選任を行う委員会の開催時期」についても、現在の文は指 摘のとおりに読めると思う。都度確認するという考え方もあると思うが、おそら く元々の趣旨は、「委員の委嘱は2年ごとに行われる」ということを意識して書 かれていると思われる。
〇論点1は、実態に合わせた形に見直しをしていただければと思う。より機動的な 諮問を促進していくという観点で、論点2「テレビ会議や電話会議による委員会へ の出席」はあってよいと思うが、実際にどの程度あるのかが気になる。 論点3「書面または電磁的方法(電子メール)による議決」は、電子メールによる 議決が実態としては使いやすいとは思う。そういう点を踏まえた新しい案をいた だければ、決めていければよいと思う。
◎論点2に関しては、規則に書くかどうかという議論もある。論点3の電子メール 等は「全員が賛成する場合、電子メールでもよい」というものは、他でも割と見 かける。世の中の「決定に対して実があるような対応が行われている規則」を参 照していると思う。この場は会社の取締役会というようなものとは少し違うし、 「柔軟に」「機動的に」ということのほうが求められている。これまでも委員会 の場で「細かい文言はメールで確認」という形にしたことがあるが、内容は審議 が続いていたようなことになるため、書き様があるならば実態に則したほうがよ いかもしれない。
●これまでも文章の最終的な確定をメールで行わせていただいたことは何回か ある。これは現在の規則に定めはないが、その直前の委員会の中で、進め方を毎 回確認いただいているため、進め方も含めて合意の上で行っている。「今後もそ れでよいのではないか」という考え方もあると思うし、「明文化したほうがよい のではないか」という考え方もあると思う。
テレビ会議のような仕組みはいろいろなところで世の中で使われているが、「対 面で話すコミュニケーションに勝るものはない」というご意見もいろいろなとこ ろで聞いている。スケジュールは委員の皆さまが出席することを第一に優先し、 「出席がどうしても難しい」というときにテレビ会議等を使うことができるよう にしておく、という考え方なのではないかと社内で検討中に話があった。「どの ように書くか、書かないのか」という点も含めて、いろいろな参考もあると思う ので、検討いただければと思う。
●論点2のテレビ会議等は「実態としてあったほうがよい」という話と「規則に 書くかどうか」という話がある。前者に関して、今まで16年の中でこれまでの委 員の方々が全員東京近辺の方であったため、皆さまも比較的集まりやすかった。 今後、遠方の方を委員に推薦したいと思ったとき、もしかしたら「年に2,3回東 京に行くのは厳しい」とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれない。「委員の可 能性をさらに広く」ということであるならば、テレビ会議は仕組みとしてあった ほうがよいと社内では考えている。
◎移動時間が多い方や、出張が多い方もいるだろう。出張先で委員会にテレビ 会議で参加いただくことも考えらえる。
〇JPドメイン名諮問委員会規則の第1条(目的)と第2条(活動)に「JPドメイン 名登録管理業務の公平性および中立性の維持を目的とする」という言葉がある。 公平性、中立性という言葉に全く異論はないが、加えて「安全性」を視点として 入れる必要はないのだろうかと思った。これまでの議題の中でも、直近で「不正 行為に使われているJPドメイン名へのレジストリとしての対応について」という ものがあり、セキュリティを確保するということも重要な使命ではないかと思え る。そのため、そのような視点も入れてみてはどうかと思った次第である。他に も入れる要素があるのかもしれないが、公平性、中立性、安全性ということであ れば、当委員会の目的、活動は十分に担っていけるではないかと思う。
◎ご指摘のとおり「正しく使ってもらう」という観点からすると、公平性、中立 性だけでカバーできない論点があると感じる。「安全をどう区切るか」というこ ともあるが、他の委員の方々の意見も伺いたい。
●公平性、中立性をJPドメイン名諮問委員会規則で謳っている経緯は、JPドメ イン名登録管理業務が当時の社団法人日本インフォメーションネットワークセン ター(JPNIC)から新たに作られたJPRSという民間企業に移管されるときの議論 の中にある。公益法人のJPNICから民間企業のJPRSに移管をするときに「大切な ことは公平性、中立性である」ということから、この諮問委員会が立ち上がって いる。一貫して公平性、中立性の維持を目的としてきているが、実際にこの委員 会の中で様々なテーマを扱ってきており、セキュリティを含めた安全性の話も 扱った。安全性自身はもちろん大切だが、これまでの議題の取り扱いはこの規則 に基づき、JPRSが施策を検討するときに「公平性、中立性という観点から気を付 けなければいけないことは何か」という形でご議論をいただいている。これが、 これまでの規則の運用の中で「諮問委員会がどのような立場でやってきたか」と いう説明である。「今後どうあるべきか」について、経緯も踏まえてご議論いた だければ幸いである。
〇公平性、中立性という言葉から裁判の原則を思い出しているが、この諮問委員 会自体が公開され、記録も残り、公開されるという仕組みを作った理由は、規則 のとおり諮問委員会自体が「JPドメイン名登録管理業務が公平かつ中立に行われ ている」ということを担保するためにあると思う。委員会で扱う内容は、委員会 を含め諮問という形でJPRSの業務の公平性、中立性を実現しているという意味で 書かれていると思う。
論点2のテレビ会議等については、ディスプレイを傍聴できる形等にすれば公開 できるが、論点3の電子メールによる議決はクローズになってしまう。今までは セキュリティに配慮せず、確認のメールが送られる形だと思うが、本当の議決を めぐる場合、セキュリティに配慮した形の手続きを決めなければならない。また、 委員会の出席について、例えば通常は委任状の手続きを設けて、さらに電子メー ルによる議決があるが、それらの手続きの公平性をどう確保するか。なおかつ、 委員会の規則では公開しなければならないが、どの段階で公開すればよいのか、 結論だけを公開すればいいのか、メールによる審議を行うという事前の公開を 行ってからやるのか、細かいことを考えなければならない。
論点1の委員会の開催時期について、時期をみると2月と8月は「決算期の前に何か 諮問で確認をとらなければならない」という形で設けているのだろうかと考える と、現実には「諮問委員会で決めなければ決算報告書等が出せない」という案件 がこの委員会で議題にあったかどうかはわからないが、必ず決算期より前に開か なければいけない可能性があるのかと思う。
◎学会等が5月に総会を開く理由は、学会の会計年度で「何か月以内に総会を開 催しなければならない」というルールに従っているからである。3月と9月の1ヶ月 前で、半期に区切ったのか。
●JPRSの会計年度というより、諮問委員会の任期の年度が4月から翌々年3月末 までのため、4月に新しい委員を任命することを考えると、2月あたりに委員会が 必要かなという考えであったと思う。「年2回開催しなければならないならば2月 と対極にある8月にも開催する」というイメージであった。
●JPドメイン名諮問委員会であるため、JPドメイン名のサービス、ポリシーに関 してご議論いただくことが多く、世の中の要望をトリガーとしていろいろ検討し ているもので、「事業年度がいつまでだから、いつまでに実装するか」というよ り、「世の中にどう応えていくのか、いつやるべきなのか」というところから、 諮問と答申のスケジュールが回っている。当初、事業年度の区切りは少し検討し ていたかもしれないが、実際にやってみるとそのような要望はほとんどないと 思っている。
◎答申について、この場は文章まで必要はないが、基本的な方向を委員の方々か らご意見いただければと思う。1つの案になるかはわからないが、何通りか改定案 をまとめて、議論ができればと思う。
〇規則への「安全性」の追加に関して、第2条(活動)1項の書き方と、第4条 (諮問事項)の書き方を整理すると問題は解消されると思う。第2条1項の「公平 性および中立性に関する事項」は、なくてよいと思われる。第2条1項が「諮問に 対する答申および勧告を行う」とすれば、第4条とも繋がり、目的とも繋がると 思った。諮問事項は第4条に書いてある。
〇各論点は、一般的に考えて非常に妥当だと考える。方向性としては、議論と なっている文言等の修正をかけていければと思う。テレビ会議での参加や電子 メールでの議決も可能にしていく、記載も修正するということでよいと思う。 「安全性」の追加について、諮問委員会のそもそもの目的の公平性、中立性はま ず原則として、議論を進めていく中で「安全性」にも配慮したほうがよいかとい う点については、どのような形で入れる可能性があるか、議論の時間が足りない と思われるので、次回検討してはどうかと思う。
〇規則の論点について、大きな流れとして疑問点はない。具体的な案をみて、 もう一度議論できればと思う。「安全性」について、記載するかどうかは別とし て、重要な観点だと思う。今年のインターネット白書にDNSのクエリに関するセ キュリティ、サイバー攻撃がトピックとして掲載されていた。ドメイン名につい ても、セキュリティを考えなければいけないような時期になってきているのだと 思う。答申の形にするかどうかは議論があろうかと思うが、安全性について適宜 委員会で情報共有をさせていただくようなことがあれば、委員会の議論の助けに 繋がってくると思う。
◎JPRSの仕事の中には、JPドメイン名登録規則とルートサーバーの維持がある。 JPRSが設立された頃はセキュリティでDNSに絡んだような論文はなかったと思う が、今は非常に多い。DNSの運営は規則そのものではないとしても、登録を受け 付けるからにはしっかり運営しなければいけない。DNSのセキュリティについては インターネット白書に書いていただくような非常に重要な話題になっている。
〇諮問理由のとおり、効率的な委員会の運営、よりよい委員会の運営のために必 要な見直しは是非していただければと思う。
◎答申骨子について、一通りの方向には向かっていないので、まとめかたは何通 りかあってもよいと思う。「委員会公開の原則」と「委員と事務局のみのメール のやり取り」は確かにそぐわないところもあるし、従来どおり委員会という原則 公開の場で議論し、メールで確認という持ち越しは、他のところでもあるのだろ うと思う。「全部をメールで行うことはクローズである」と言われると、そうい うことだと思う。また、ある団体で電子証明書付きのメールでの投票があったが、 初めての人には難しく、実際に投票が集まらず事務局が苦労したというケースも 聞いたことがある。
どの程度まで規則という形で反映させるかは、ニュアンスの違い等もあるため、 事務局より次回までに整理した形で示していただくということでよいか。
[委員から異論なし]
◎委員の方々に個別でアドバイスをいただいたりする場合もあるかと思うので、 よろしくお願いします。骨子は一通りにならないかもしれないが、この機会に見 直しをしていきたい。
<議題(3) 諮問委員からの情報提供>
◎武山副委員長とも相談し、委員から情報や話題をご提供頂く時間を設けられれ ばと考えている。今回は、"Society 5.0"の実現に向けてというテーマにて、 武山副委員長より情報提供をお願いしたい。
〇当委員会の様々な諮問事項についてのご意見を伺っている中で、皆さまのご意 見は大変勉強になっている。前回の諮問委員会後、できれば委員の皆さまのバッ クボーンや、日頃の関心事項について意見交換できるような場が持てないか、後 藤委員長に相談させていただいた。今回は私から情報提供させていただきたいと 思う。
[武山芳夫副委員長より資料について説明] - 資料4 "Society 5.0"の実現に向けて
[委員各位にて意見交換]
<議題(4) JPRSからの情報提供>
◎続いて初等中等教育機関などの名称について、JPドメイン名の最新の動きを JPRSより説明いただきたい。
[JPRSより資料について説明] - 資料5 初等中等教育機関などの名称(「〇〇小学校.jp」や「〇〇高校.東 京.jp」など)の登録について
◎以前から紹介いただいているが、現状を説明いただいた。学校関係は従来は慎 重に、悪い人が学校を名乗るドメイン名を使うと子供が騙されてしまうのではな いかと心配があったので、かなりきつめにやっていた。一方、真っ当な使い方で 使いたいという声もあり、バランスが必要であった。この分野に限らないが、学 校に関しては特にその両面でいろいろ工夫していただいた。引き続き細かいとこ ろまでよく見ていただき、感謝する。
<議題(5) その他>
◎もう1点JPRSより情報提供がある。
●後藤滋樹委員長が9月18日にインターネットの殿堂入りをされた。その「イン ターネットの殿堂」について紹介する。
[JPRSより資料について説明] - 資料6 「インターネットの殿堂」について
《今後の予定について》
◎第60回JPドメイン名諮問委員会の議事は終了とする。次回の委員会の具体的な 日程については、また後日、事務局より調整させていただく。
<閉会>

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