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委員会資料

第72回JPドメイン名諮問委員会議事録

株式会社日本レジストリサービス  第72回JPドメイン名諮問委員会  議事録

1. 日 時: 2022年10月6日(木) 14:00~15:07
2. 場 所: 株式会社日本レジストリサービス 東京本社 会議室 東京都千代田区西神田3-8-1 千代田ファーストビル東館12F
3. 出 席 者: 後藤滋樹 委員長 浦川伸一 委員 金井俊夫 委員 菊地泰敏 委員 長田三紀 委員 西潟暢央 委員
4. 同 席 者: 堀田博文 (JPRS 取締役) 小口信 (JPRS 事務局) 高松百合 (JPRS 事務局) 松丸真紀子(JPRS 事務局)
5. 次 第:
1. 開会 2. 議題 (1) 第11期JPドメイン名諮問委員会における委員の交代について (2) JPドメイン名の概況とドメイン名を取り巻く状況について (3) JPドメイン名における指定事業者変更・ドメイン名移転手続きの安全 性向上のための取り組み 3. 閉会
6. 資 料:
資料1 第11期JPドメイン名諮問委員会委員一覧 資料2 JPドメイン名の概況とドメイン名を取り巻く状況について 資料3 JPドメイン名における指定事業者変更・ドメイン名移転手続き の安全性向上のための取り組み 参考資料1 JPドメイン名諮問委員会規則 補助資料1 第11期JPドメイン名諮問委員会委員一覧【委員限り】
7.議 事:(◎は委員長、○は委員、●はJPRS取締役及び事務局) ------------------------------------------------------------------------ <開 会>

《出席状況の報告》

●出席状況の報告の前に第11期JPドメイン名諮問委員会における委員の交代につ いて事務局から報告する。

●第11期JPドメイン名諮問委員会における委員の交代3件について報告する。
まず、インターネットサービスプロバイダー分野から委員に就任いただいていた 鶴田光則様が、3月31日付で辞任し、後任として、3月16日にJPドメイン名諮問委 員会より菊地泰敏様をご推薦いただいた。
これを受け、JPRSでは、3月30日に取締役会が開催され、菊地泰敏様にJPドメイン 名諮問委員に就任いただくことが決議された。その後、菊地泰敏様より就任の承 諾をいただき、4月8日付で委員に就任いただいた。
また、JPドメイン名指定事業者分野から委員に就任いただいていた佐々倉秀一様 が、6月16日付で辞任し、後任として、6月23日にJPドメイン名諮問委員会より 金井俊夫様をご推薦いただいた。
これを受け、JPRSでは、6月29日に取締役会が開催され、金井俊夫様にJPドメイン 名諮問委員に就任いただくことが決議された。その後、金井俊夫様より就任の承 諾をいただき、4月8日付で委員に就任いただいた。
最後に、6月28日付の総務省人事異動にて、総務省 総合通信基盤局 電気通信 事業部 データ通信課長が柴山佳徳様から西潟暢央様に交代となった。
日本国政府の分野については、定期的な人事異動を考慮し、個人名でなく、デー タ通信課長という所属/役職で推薦いただいているため、異動の際には、後任の 方に就任いただくこととなっている。新しくデータ通信課長に就かれた西潟暢央様 には就任の承諾をいただき、7月14日付で委員にご就任いただいた。
以上、委員の交代について報告した。

●本日の委員会には、後藤滋樹委員長、浦川伸一委員、金井俊夫委員、菊地泰敏 委員、長田三紀委員、西潟暢央委員、以上6名の出席をいただいている。従って、 JPドメイン名諮問委員会規則第13条に規定されている、開催に必要な定足数の 「委員の過半数」を満たしていることを報告する。
本日、JPRSからは、堀田博文、小口信、高松百合、松丸真紀子が同席する。

<議題(1) 第11期JPドメイン名諮問委員会における委員の交代について>

◎「第11期JPドメイン名諮問委員会における委員の交代について」は、委員会の 冒頭で事務局より報告いただいたため、詳細は割愛させていただく。交代した委 員が多いため、委員の皆さまには一言ずつご挨拶をいただきたい。

[委員各位による自己紹介]

◎なお、本日ご欠席の金子副委員長のご挨拶については、次回の委員会の場でと いうことで進めさせていただく。

<議題(2) JPドメイン名の概況とドメイン名を取り巻く状況について>

◎「JPドメイン名の概況とドメイン名を取り巻く状況」について、JPRSより説明 いただきたい。

[JPRSより資料について説明] - 資料2 JPドメイン名の概況とドメイン名を取り巻く状況について

◎ローカルノードについては、資料に名前の出ている北海道・九州以外にも、多 くのISPの協力の下で推進されたと伺っている。これはJPのローカルノードと理 解しているが、一方で、Mルートサーバーは世界中にIP Anycastが多数あるとい う状況かと思う。普通にインターネットを使っている人には、DNSのことを気に する人はあまりいないかもしれないが、ISPという立場からすると、ローカルの 話は大変結構だが、MルートサーバーのAnycastの配置について特に要望や意見等 は出ていないのか。

●ルートサーバーは一番大元のDNSサーバーで、世界に13系統のルートサーバー 群があり、全てが同じデータを世界中に配っている。ルートサーバー群は実際に は世界中に1,500を超えるサーバー(ノード)で構成されており、それらが同じ データを配っている。13系統の内の一つであるMルートサーバーを、WIDEプロジェ クトとJPRSが共同運用している。世界から見ると、運用組織がアジアにあるルー トサーバーはMルートサーバーしかないため、日本及びアジアに対しては、正確 であるだけでなく、安定的かつ安全にDNSの情報を配ることに注力しており、Mル ートサーバーの運用自体は、WIDEプロジェクトとJPRSが、自分のお金を出してボ ランティアとして行っている。良い人がボランティアをしているうちはいいが、 たとえば誰かが悪さをしようと考え、ルートサーバーの運用権限や組織を乗っ取 りに来ると困るという可能性がある。そういった際に「世界に、正しい、一つの インターネットがある」という状態を提供し続けられるよう、ボランティアに任 せるだけではなく仕組みとして作らなければならない。正しい状態を提供し続け るためのガバナンスということをまさに今検討している最中であり、その中に私 も参加しているという状態である。

◎Mルートサーバーについてはご指摘のように歴史的経緯があり、きちんと運用 していただいているためそれでよいが、やはり心配と言えば心配なところである。 ある意味で今のインターネットの弱点かもしれない。弱点を認識している人は、 それを口に出すとその部分を狙われてしまうため、あえて言わないのだと思う。 また、今お答えいただいたように、今までのルートDNSサーバーはアメリカかヨ ーロッパかにあり、アジアは元々Mルートサーバーのみという状況では、バラン スが良くないのではないかという意見も出てくると思う。とはいえ、元々の13と いう数はUDPのパケットサイズで決まっていたかと思うため、技術的限界により、 今のシステムからそう簡単にルートサーバーの運用者数を増やすわけにはいかな い。その辺りは実際に運用している人にしかわからないところがあるかと思う。 ご苦労があるかと思うが、今後ともよろしくお願いする。

<議題(3) JPドメイン名における指定事業者変更・ドメイン名移転手続きの安全 性向上のための取り組み>

◎「JPドメイン名における指定事業者変更・ドメイン名移転手続きの安全性向上 のための取り組み」について、JPRSより説明いただきたい。

[JPRSより資料について説明] - 資料3 JPドメイン名における指定事業者変更・ドメイン名移転手続きの安 全性向上のための取り組み

◎認証コードとは、ドメイン名登録者の全員に一律必要なものではなく、指定事 業者変更や、ドメイン名移転手続きを行うときにのみ必要なものという認識でよ いか。

●その通りである。指定事業者変更やドメイン名移転の申請をするときに、あら かじめ認証コードというものを発行いただき、それをもって新しい指定事業者に 申請いただくという手続きである。

◎すでに登録されているドメイン名がその登録者により登録されたものであるこ とが間違いないということがわかれば、そこを押さえておけばよい、ということ と理解した。認証コードには有効期間は設けているのだろうか。

●認証コード発行後、35日間を有効期間として設ける予定である。35日を過ぎる と無効となる。有効期間を過ぎた場合は、改めて新しい認証コードを取得して手 続きいただくという形で考えている。

◎古い認証コードが残っていると悪いことが起きそうな予感がするため、有効期 限があった方が安全かと思う。「注意すれば交通事故は減る」とはならないため、 やはり自動ブレーキ等のように、メカニズムあるいはやり方を工夫した方が良い ということで、早速改良いただいた。認証コードは11月に導入とのことだが、こ の後も話題があればご紹介いただきたい。
また、委員の皆さまからも情報提供があれば事務局までご連絡いただきたい。オ ンライン開催の際はあまり行っていなかったが、委員の方々からの情報提供も今 まで何度か行ったことがある。今後会議室で開催するようになれば本日の自己紹 介の際にご紹介いただいたような話題について、委員各位のお立場から情報提供 いただくと我々も勉強になるため、よろしくお願いしたい。

<その他>

◎本日、予定に挙がっている議題以外に、事務局から1件、委員の皆さまにご相談 があると聞いている。当該ご相談につき、事務局より説明いただきたい。

●本委員会は、発足以来20年間、対面会合を基本として、使用する資料を紙に印 刷して、事前に郵便にて送付し、また会合当日も紙資料を使っての会合としてき た。しかし、昨今の紙資源への配慮や、オンライン会合の存在等から、紙資料を 使用しない会合も一般化しつつある。そこで本委員会も、委員の皆さまのご意見 を伺いつつ、ペーパーレス化を進めるのがよいかと考えている。その場合、委員 各自がパソコンを持ち込むのか、事務局で準備するのか、議場では大きなスクリ ーンを使って資料を投影するのか等、いくつか検討すべき事柄がある。そこで、 本日、皆さまのお考えを伺い、それをベースに事務局で運営案を作成し、次回委 員会に諮らせていただきたいと考えている。ご説明は以上である。

◎委員の皆さまはそれぞれご苦労あるいは工夫されたことがあろうかと思う。ぜ ひご紹介いただきたいと思うが、いかがか。

○数年前から弊社の会議ではタブレットを使用し完全ペーパーレスを実施してい る。この委員会も、PDF資料は事前に送付いただいた上で、当日は持参したパソ コンで表示しながら、またこのようにオンライン会議ツールを利用しているため、 画面共有するのも一つの手かと思う。それらを併用して実施するのが、今の時代 にふさわしいのではないかと思う。

○基本的にペーパーレス化には賛成である。コロナ禍以降のことだが、弊社の会 議は未だに全てオンラインであり、資料は事前に配布される。しかし、資料の事 前配布にはセキュリティの問題等があるため、たとえばIRM(Information Rights Management)を設定するなど、様々な工夫をする必要はあるかと思うが、セキュ リティの担保が保たれ、かつ会場にWi-Fi環境があれば、パソコン等を持参して 対応できると思う。とはいえ、各社で所有しているパソコン及びIT環境は異なる かと思う。その点を考慮の上、最終的には皆さんにとって最もよい形で運営して いただければと思う。

○現在、自分が参加している会合は基本的にオンライン開催であり、現地開催時 のように印刷された資料の配布もない。そのため、今後の諮問委員会運営のペー パーレス化に賛成する。

○ペーパーレス化に全面的に賛成する。

○ペーパーレスとオンラインは分けて考えた方がよい。当方の会合では現在紙資 料の郵送を行っていないが、各自で印刷されているかと思う。実際、私も本日は 各自の印刷でこの場に臨んでいる。そうした意味では、諮問委員会であるため、 議事の中身によっては各自の印刷を妨げない方がよいと思う。タブレットを利用 した資料共有のような形でもよいと思うが、たとえば何かを決定したり、事前に 我々の方でもしっかりと資料を精査しないといけないという場合は、ペーパーと いうのはまだ一つのツールとして生きているかと思う。それとは別に、会合のオ ンライン化については、コロナの話に加え、よりフレキシブルに会合が開催でき るという部分がある一方で、対面ゆえの良さというものが改めて見直されるべき 部分もあるという状況が、現在地と認識している。その部分のバランスとしての オンラインの扱いは、ペーパーレスとは別の形で推進いただくのがよいかと思う。 また、委員からオンライン会議ツールの利用を提示いただいたが、これは会場に モニターを2台置き、一つは資料、一つは皆さまの顔が見えるようにすればよい 話かと思う。オンライン開催と対面開催の良いところだけ取れるような方法を当 方でも模索しているところではあるが、それぞれのベストプラクティスをこの委 員会の中でも追求されるのがよいと思う。求められれば当方の経験を紹介するこ ともやぶさかではない。

○皆さまは運営側でもいらっしゃるので、今後とも色々なアイディアをお寄せい ただければと思う。会場準備や機材については今回も工夫いただいているが、世 の中に先駆けてそういった工夫をしていく役割でもあるかと思うので、今後も委 員の方々のお知恵を拝借して進めていただければと思う。よろしくご検討をお願 いする。まずは案を検討いただき、あらかじめ教えていただくということかと思 うが、その際に要望やご意見あるいは経験談等があればお寄せいただきたい。工 夫できない、あるいは時間がかかることもあろうかと思うが、その辺りはご相談 ということでよろしくお願いする。今後ともお気づきの点があれば随時事務局に ご連絡いただければと思う。

《今後の予定について》

◎第72回JPドメイン名諮問委員会の議事は終了とする。次回の委員会の具体的な 日程については、また後日、事務局より調整させていただく。

<閉 会>

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