諮問書、答申書および答申内容への取り組み
2010年4月23日
株式会社日本レジストリサービス
DNSセキュリティ拡張方式(DNSSEC)の導入に関して
2010年3月29日にJPドメイン名諮問委員会より、DNSセキュリティ拡張方式
(DNSSEC)の導入に関する答申がなされました。
この答申を受け、当社において検討を行い、答申書記載の各事項について、
それぞれ下記のとおり対応を進めます。
記
1. 技術の実用度について
答申に従い、適切にDNSSECを使用できるようにする観点から、引き続き、
他レジストリや指定事業者、DNSプロバイダー、ISP、各種機器メーカーなど
と連携し、技術面および運用性の検証を進めます。
2. サービス導入ステップについて
答申に従い、セキュリティに対する意識が高いドメイン名登録者とその利
用者から順次DNSSECを使えるような状況を作り出していくよう、高いセキュ
リティを必要とする業界との意見交換等、具体的な手続および環境準備の検
討を進めます。
3. 情報提供について
答申に従い、これまでの活動を継続し、関連団体や世界のコミュニティな
どとの協力の下、適切な情報提供を行います。
また、DNSSECの導入ならびに普及のために、ドメイン名登録管理事業者、
ドメイン名取扱事業者、ドメイン名登録者、DNS運用者、ネットワーク運用者
などの関係者が集う場として「DNSSECジャパン(DNSSEC.jp)」が2009年11月
に設立され、JPRSも会員兼事務局として参加しています。その場も適切に利
用し、DNSSECの普及・啓発を進めます。
4. 利用環境の充実について
答申に従い、DNSSECの登録や検証が簡易にかつ安全に出来る環境の構築・
提供について、サービス提供に関わる関係各所と相談しつつ、具体的な方策
の検討を進めます。
5. 責任分界について
答申に従い、DNSSECは何を保証するものなのか具体化した上で、諸外国の
レジストリとも協力しつつ、関係者それぞれの役割と責任範囲に関する検討
を進めます。
以上
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