※この文書は有効期限を過ぎているため無効です
社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター
公開: 2000年11月2日
改訂: 2002年2月1日
株式会社日本レジストリサービス
改訂: 2003年3月10日
改訂: 2003年7月2日
改訂: 2004年8月17日
改訂: 2005年8月30日
実施: 2005年8月30日
汎用JPドメイン名登録等に関する技術細則
目次
1.登録可能な汎用JPドメイン名の文字種別と文字列
2.汎用JPドメイン名の構成
3.申請文字列の正規化
4.ネームサーバ設定における日本語ラベルのエンコーディング
5.制限事項
5.1 ネームサーバホスト名における制限事項
5.2 電子メールアドレスにおける制限事項
5.3 URIにおける制限事項
6.予約ドメイン名
付録1 互換用文字
付録2 正規化における文字置換の方式
付録3 正規化における文字合成の方式
付録4 日本語文字一覧
付録5 ABNFによる汎用JPドメイン名の定義
1.登録可能な汎用JPドメイン名の文字種別と文字列
汎用JPドメイン名における文字種別と文字列を以下に規定する。
「ドメイン名」は、ラベルをピリオド(".")で区切って連結した文字列であ
る。
「ラベル」は、本技術細則により定められるASCIIラベルおよび日本語ラベ
ルにより構成される。
「ASCIIラベル」は、英字("A"から"Z")、数字("0"から"9")、ハイフン("-")
からなる文字列である。ただし、ASCIIラベルの先頭と末尾の文字はハイフン
であってはならない。ASCIIラベルの長さは、63文字以下でなければならない。
ASCIIラベル中では、英字の大文字・小文字の区別はなく同じ文字とみなされ
る。
「日本語ラベル」は、本技術細則により定められる日本語文字を1文字以上
含む、日本語文字および英字("A"から"Z")、数字("0"から"9")、ハイフン
("-")からなる文字列である。ただし、日本語ラベルの先頭と末尾の文字はハ
イフンであってはならない。日本語ラベルの長さは、15文字以下でなければな
らない。日本語ラベル中では、英字の大文字・小文字の区別はなく同じ文字と
みなされる。
「日本語文字」は、「JIS X 0208:1997 7ビット及び7ビットの2バイト情報
交換用符号化漢字集合」(以下「JIS X 0208:1997」という)における符号表の
うち、次にあげる文字により構成される。
(1)4区の文字(平仮名)
(2)5区の文字(片仮名)
(3)16区から84区の文字(漢字)
(4)1区のうち、次にあげる文字(中点、仮名又は漢字に準じるもの)
区点 UCS 文字
-------------------
1-6 30FB ・
1-19 30FD ヽ
1-20 30FE ヾ
1-21 309D ゝ
1-22 309E ゞ
1-24 4EDD 仝
1-25 3005 々
1-26 3006 〆
1-27 3007 〇
1-28 30FC ー
-------------------
区点: JIS X 0208:1997における区点番号。
UCS: The Unicode Standard, Version 3.2.0(以下「Unicode」と
いう) の符号表における文字位置を示す番号。
「区切り文字」は、次にあげる文字により構成される。ラベルには、区切り
文字は含まれない。
(1)「JIS X 0201:1997 7ビット及び8ビットの情報交換用符号化文字集合」
(以下「JIS X 0201:1997」という)における区切り文字
8ビット符号(16進数) UCS 図形記号
-----------------------------------
10/1(A1) FF61 。
-----------------------------------
8ビット符号: JIS X 0201:1997の8ビット符号表における位置。
(2)JIS X 0208:1997における区切り文字
区点 UCS 文字
-------------------
1-3 3002 。
1-5 FF0E .
-------------------
ドメイン名を構成する最も右側のラベルを「トップレベルドメイン名」と呼
び、以下左へ順に「第2レベルドメイン名」、「第3レベルドメイン名」、...
と呼ぶ。
「ネームサーバホスト名」は、ネームサーバ設定の際に指定されるドメイン
ネームサーバ(以下「ネームサーバ」という)の名称である。ネームサーバホス
ト名は、3つ以上のラベルをピリオド(".")で区切って連結した文字列である。
2.汎用JPドメイン名の構成
汎用JPドメイン名の構成は、次の通りである。
<ラベル>.JP
「ASCIIドメイン名」は、汎用JPドメイン名のうち、<ラベル> がASCIIラベ
ルであるドメイン名である。ASCIIドメイン名の <ラベル> は、3文字以上でな
ければならない。
「日本語ドメイン名」は、汎用JPドメイン名のうち、<ラベル> が日本語ラ
ベルであるドメイン名である。日本語ドメイン名の <ラベル> は、1文字以上
でなければならない。
3.申請文字列の正規化
「申請文字列」は、株式会社日本レジストリサービス(以下「当社」という)
への登録申請の際に、ドメイン名およびネームサーバホスト名として指定され
る文字列である。
申請文字列には本技術細則により定められる互換用文字を含んでよい(付録1
「互換用文字」を参照)。
「正規化」は、申請文字列によって構成された各文字を、後述の手順に従っ
て変換することである。
正規化は、ピリオド(".")または区切り文字で分割した文字列単位で行う。
ラベルは正規化後の文字列である。ラベルの連結はピリオド(".")で行う。
汎用JPドメイン名における正規化は、以下の手順により行う。
(1)付録2「正規化における文字置換の方式」により定められる方式
(2)付録3「正規化における文字合成の方式」により定められる方式
当社が登録するドメイン名およびネームサーバホスト名は、正規化後の文字
列を使用する。正規化後の文字列に日本語文字が1文字も含まれないラベルは、
ASCIIラベルとして取り扱う。
4.ネームサーバ設定における日本語ラベルのエンコーディング
ネームサーバ設定の際に、対象となるドメイン名およびネームサーバホスト
名に日本語ラベルが含まれている場合、その日本語ラベルをUnicodeに変換し、
RFC3490で定義される以下の手順によりエンコーディングした文字列と置き換
える。
(1)RFC3491で定義される方式により前処理を行う
(2)RFC3492で定義されるアルゴリズムによりエンコーディングを行う
(3)RFC3490で定義されるプレフィックスを前置する
JIS X 0208:1997からUnicodeへの変換の際の対応表として、付録4「日本語
文字一覧」により示される対応表を使用する。
5.制限事項
5.1 ネームサーバホスト名における制限事項
ネームサーバホスト名には、次にあげるラベルを含んではならない。
(1)"**--"("*"はASCIIラベルに使用可能な任意の1文字)で始まるラベル
5.2 電子メールアドレスにおける制限事項
登録者または公開連絡窓口などの申請情報として登録される電子メールアド
レスのドメイン名部分(電子メールアドレスにおける"@"の右側)には、次にあ
げるラベルを含んではならない。
(1)"**--"("*"はASCIIラベルに使用可能な任意の1文字)で始まるラベル
(2)日本語ラベル
5.3 URIにおける制限事項
登録者または公開連絡窓口などの申請情報として登録されるURIのホスト名
部分には、次にあげるラベルを含んではならない。
(1)"**--"("*"はASCIIラベルに使用可能な任意の1文字)で始まるラベル
6.予約ドメイン名
当社は、特定の汎用JPドメイン名を、すべての組織が登録できないドメイン
名として、ないしは特定の組織を除いて登録できないドメイン名として指定す
る場合がある。これを予約ドメイン名と呼ぶ。この指定および指定解除、その
他の詳細は指定の都度定める。
====================================================
変更履歴 (2002年4月1日版→2003年3月20日版への変更)
・国際化ドメイン名関連のRFC発行に伴う改訂
・ネームサーバホスト名に日本語JPドメイン名を利用可能とするための改訂
変更履歴 (2003年3月20日版→2003年7月10日版への変更)
・JIS規格・RFC・その他の規格書にあわせた用語および表現の変更
・JIS X 0208規格のリファレンスをJIS X 0208-1990から最新のJIS規格である
JIS X 0208:1997に更新。これによる字形の入れ替え等、Unicodeとのマッピ
ングによる影響はない。
・属性型・地域型JPドメイン名技術細則の用語・表現との整合
・日本語ラベルとして登録可能な文字の追加
「〃」「仝」「〆」「〇(漢数字ゼロ)」
・ラベルを正規化後の文字列に限定し、定義をより厳密化。これにより本技術
細則でのラベルの定義は、RFC3490における定義とは異なる
・正規化の手順をより明確に記述
・日本語ドメイン名のエンコーディング方式決定に伴い、制限事項からサフィッ
クスに関連する次のものを削除
"--**" ("*"は任意の1文字)で終わる文字列
"-8q9" で終わる文字列
・付録の番号を技術細則中の参照順に修正
・ABNFによる汎用JPドメイン名の定義を付録へ新規に追加
変更履歴 (2003年7月10日版→2004年10月18日版への変更)
・登録者または公開連絡窓口などの申請情報のうち、URIに日本語ラベルを利
用可能とするための改訂
変更履歴 (2004年10月18日版→2005年8月30日版への変更)
・日本語ラベルとして登録可能な文字から、「〃」(区点:1-23、UCS:3003)を削除
|