| LGドメイン名登録等に関する技術細則 |
株式会社日本レジストリサービス
公開: 2002年８月１日
改訂: 2003年７月７日
改訂: 2005年８月30日
改訂: 2014年４月15日
改訂: 2019年７月18日
改訂: 2020年４月８日
実施: 2020年６月11日
LGドメイン名登録等に関する技術細則
目次
０．はじめに
１．登録可能なLGドメイン名の文字種別および文字列
２．LGドメイン名の種類と構成
2.1 地方公共団体ドメイン名
2.1.1 都道府県または市区町村およびその下部組織の地方公共団体ラベル
2.1.2 一部事務組合・広域連合等およびその下部組織の地方公共団体ラベル
2.2 行政サービス用ドメイン名
３．予約ドメイン名
3.1 インターネットで使用されている特定のトップレベルドメイン名
3.2 地方公共団体属性ラベル、地方公共団体ラベル
3.3 予約ドメイン名の追加指定
3.4 JPドメイン名のサービスなどで予約を必要とする名称
４. LGドメイン名に設定可能な署名鍵の形式
０．はじめに
本技術細則では、「LGドメイン名登録等に関する特則」第２条に基づいて、
LGドメイン名に関する技術上の要件を定める。なお、本技術細則に定めのない
事項については、「属性型（組織種別型）・地域型JPドメイン名登録等に関す
る技術細則」にて定める。
１．登録可能なLGドメイン名の文字種別および文字列
LGドメイン名における文字種別と文字列を以下に規定する。
「ドメイン名」は、ラベルをピリオド(".")で区切って連結した文字列である。
ドメイン名全体の長さは、ピリオドを含んで255文字以下でなければならない。
「ラベル」は、英字("A"から"Z")、数字("0"から"9")、ハイフン("-")からな
る文字列である。ただし、ラベルの先頭と末尾の文字はハイフンであってはな
らない。ラベルの長さは、63文字以下でなければならない。ラベル中では、大
文字・小文字の区別はなく、同じ文字とみなされる。
ドメイン名を構成する最も右側のラベルを「トップレベルドメイン名」と呼
び、以下左へ順に「第2レベルドメイン名」、「第3レベルドメイン名」、...と
呼ぶ。
２．LGドメイン名の種類と構成
LGドメイン名は、「地方公共団体ドメイン名」と「行政サービス用ドメイン
名」に分類される。
2.1 地方公共団体ドメイン名
「地方公共団体ドメイン名」の構成は、以下のとおりである。
<地方公共団体属性ラベル>.<地方公共団体ラベル>.LG.JP
<地方公共団体属性ラベル>は、"METRO"、"PREF"、"CITY"、"TOWN"、"VILL"、
"UNION"のいずれかである。各<地方公共団体属性ラベル>を持った地方公共団体
ドメイン名の登録ができる組織は、それぞれ次のとおりとする。
METRO : 東京都およびその下部組織
PREF : 道府県およびその下部組織
CITY : 政令指定都市、市・東京都特別区およびその下部組織
TOWN : 町およびその下部組織
VILL : 村およびその下部組織
UNION : 地方自治法に定める地方公共団体のうち、一部事務組合・広
域連合等およびその下部組織
2.1.1 都道府県または市区町村およびその下部組織の地方公共団体ラベル
<地方公共団体ラベル>は、都道府県または市区町村の名称をヘボン式ローマ
字に直した文字列によって構成されるラベルとする。ただし、地方公共団体の
発行物において、ヘボン式ローマ字以外のローマ字表記で実績が認められる場
合には、その実績を優先する。実績のあるローマ字表記の採用を希望する場合
は、それを証明できるものを申請書に添付することが求められる。ラベルには、
原則として、「都」、「道」、「府」、「県」、「市」、「区」、「町」、
「村」を表す文字列を含まないものとするが、それが名前の不可分な一部となっ
ているものなど、LG.JP取扱事業者が特に認めるものは例外とする。同一の市区
町村名が複数ある場合には、市区町村の名称を表す文字列の前に、都道府県名
をヘボン式ローマ字（または、地方公共団体の発行物において実績のあるロー
マ字）で表記した文字列とハイフン("-")をつけることとする。同一都道府県内
に同一の町村名が複数ある場合には、町村の名称を表す文字列の前に、郡名を
ヘボン式ローマ字（または、地方公共団体の発行物において実績のあるローマ
字）で表記した文字列とハイフン("-")をつけることとする。
2.1.2 一部事務組合・広域連合等およびその下部組織の地方公共団体ラベル
<地方公共団体ラベル>は、一部事務組合・広域連合等の名称をヘボン式ロー
マ字に直した文字列またはその一部によって構成されるラベル、または当該名
称を平易でかつ簡潔に表す文字列によって構成されるラベルとする。
2.2 行政サービス用ドメイン名
「行政サービス用ドメイン名」の構成は、以下のとおりである。
<行政サービス用ラベル>.LG.JP
<行政サービス用ラベル>は、3文字以上でなければならない。なお、<行政サー
ビス用ラベル>は、地方公共団体情報システム機構が決定する。
３．予約ドメイン名
次に示すドメイン名は、「属性型（組織種別型）・地域型JPドメイン名登録
等に関する規則」の第６条により当社により予約されており、登録することは
できない。
3.1 インターネットで使用されている特定のトップレベルドメイン名
次にあげる文字列を<行政サービス用ラベル>とするLGドメイン名を登録する
ことはできない。
"COM"、"ORG"、"NET"、"EDU"、"GOV"、"MIL"、"INT"、"ARPA"
3.2 地方公共団体属性ラベル、地方公共団体ラベル
地方公共団体情報システム機構が<地方公共団体属性ラベル>または<地方公共
団体ラベル>に指定したラベルを<行政サービス用ラベル>とするLGドメイン名を
登録することはできない。
3.3 予約ドメイン名の追加指定
当社は、その他特定のLGドメイン名を、すべての組織が登録できないドメイ
ン名として、ないしは特定の組織を除いて登録できないドメイン名として指定
する場合がある。この指定および指定解除、その他の詳細は指定の都度定める
ものとする。
3.4 JPドメイン名のサービスなどで予約を必要とする名称
次にあげる文字列を<行政サービス用ラベル>とするLGドメイン名を登録する
ことはできない。
"EXAMPLE"
"EXAMPLE"の後に1桁の数字("0"から"9")がつく文字列
４. LGドメイン名に設定可能な署名鍵の形式
「署名鍵」は、DNSのリソースレコードであるDSレコードのRDATA部である下
記の(1)から(4)の4要素（RFC4034参照）の値を空白文字にて連結した文字列で
ある。登録原簿には、その署名鍵の形式で記載する。
(1)鍵タグ
対応するDNSKEYレコードから生成した整数値
(2)アルゴリズム
対応するDNSKEYレコードのアルゴリズムを示す下記の整数値のいずれか
整数値 アルゴリズム 参照RFC
------------------------------------
8 RSASHA256 RFC5702
13 ECDSAP256SHA256 RFC6605
14 ECDSAP384SHA384 RFC6605
15 ED25519 RFC8080
16 ED448 RFC8080
------------------------------------
(3)ダイジェストタイプ
ダイジェストタイプを示す下記の整数値のいずれか
整数値 ダイジェストタイプ 参照RFC
------------------------------------
2 SHA-256 RFC4509
4 SHA-384 RFC6605
------------------------------------
(4)ダイジェスト
対応するDNSKEYレコードのメッセージダイジェストを16進数で表
した文字列
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変更履歴 (2002年８月１日版→2003年７月７日版への変更)
・一部事務組合・広域連合等およびその下部組織の地方公共団体ラベルに関す
る記述を追加(2.1.2項を追加)
変更履歴 (2003年７月７日版→2005年８月30日版への変更)
・「3.4 JPドメイン名のサービスなどで予約を必要とする名称」を追加
変更履歴（2005年８月30日版→2014年６月15日版への変更）
・総合行政ネットワーク運営協議会の役割が地方公共団体情報システム機構に
移行したことに伴う変更
変更履歴 (2014年６月15日版→2019年９月19日版への変更)
・技術細則の内容に関する説明を追加
・LGドメイン名に設定可能な署名鍵の形式を定義
変更履歴 (2019年９月19日版→2020年６月11日版への変更)
・LGドメイン名に設定可能な署名鍵の形式を変更
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