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■BIND 9.xの脆弱性(名前解決の妨害)について(CVE-2026-10723)
- バージョンアップを強く推奨 -
株式会社日本レジストリサービス(JPRS)
初版作成 2026/07/23(Thu)
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▼概要
BIND 9.xにおける実装上の不具合により、namedに対する外部からの攻撃が
可能となる脆弱性が、開発元のISCから発表されました。本脆弱性により、
存在するドメイン名を存在しないと誤認させる、名前解決の妨害を受ける可
能性があります。
該当するBIND 9のパッケージを利用しているユーザーは、各ディストリビュー
ションベンダーからリリースされる情報の収集やバージョンアップなど、適
切な対応を速やかに取ることを強く推奨します。
▼詳細
▽本脆弱性の概要
DNSSECの不在証明(問い合わされたドメイン名やリソースレコード(RR)が
存在しないことの証明)には、NSECとNSEC3という二つの方式があります。
このうち、NSEC3ではドメイン名のハッシュ値[*1]を不在証明に使うことで、
外部からのゾーン列挙[*2]の難度を高めています。
[*1] JPRS用語辞典|ハッシュ値(ダイジェスト値)
<https://jprs.jp/glossary/index.php?ID=0230>
[*2] 「ゾーン列挙(Zone enumeration)」とは何ですか?
<https://jprs.jp/dnssec/faq.html#Q16>
BIND 9.xの不在証明には実装上の不具合があり、誤った子ゾーンのNSEC3レ
コードを有効なものとして受け入れる可能性があります。これを利用して、
外部の攻撃者がNXDOMAIN応答を偽造し、存在するドメイン名を存在しないと
誤認させる、名前解決の妨害が可能になります。
▽対象となるバージョン
本脆弱性は、BIND 9.18.0以降のすべてのバージョンのBIND 9が該当します。
なお、ISCではサポートを終了した系列のセキュリティパッチはリリースし
ないと発表しています。
▽影響範囲
ISCは、本脆弱性の深刻度(Severity)を「中(Medium)」と評価していま
す。
本脆弱性については、以下の脆弱性情報[*3]も併せてご参照ください。
[*3] CVE Record: CVE-2026-10723
<https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2026-10723>
▼一時的な回避策
本脆弱性の一時的な回避策は存在しません。
▼解決策
本脆弱性を修正したパッチバージョン(BIND 9.20.26)への更新、あるいは、
各ディストリビューションベンダーからリリースされる更新の適用を、速や
かに実施してください。
▼参考リンク
以下に、ISCから発表されている情報へのリンクを記載します。また、各ディ
ストリビューションベンダーからの情報や前述のCVEの情報なども確認の上、
適切な対応を取ることを強く推奨します。
- ISC
セキュリティアドバイザリ
CVE-2026-10723: Incorrect acceptance of NSEC3 records
<https://kb.isc.org/docs/cve-2026-10723>
パッチバージョンの入手先
BIND 9.20.26
<https://ftp.isc.org/isc/bind9/9.20.26/bind-9.20.26.tar.xz>
▼連絡先
本文書に関するお問い合わせは <dnstech-info@jprs.co.jp> までご連絡くだ
さい。
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▼更新履歴
2026/07/23 11:00 初版作成
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