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JPRSの用語辞典では、ドメイン名やDNS、サーバー証明書に関する用語を紹介、解説しています。
元データから、ハッシュ関数と呼ばれるあらかじめ定められた計算手順により求められた値です。ダイジェスト値とも呼ばれます。
ハッシュ値を求めるハッシュ関数(※)には、元データが1ビットでも異なれば大きく異なるハッシュ値が生成される(同じハッシュ値になることが実用上ない)方式が選ばれます。
また、ハッシュ関数が持つ一方向性関数(逆関数の計算が不可能または極めて困難)という性質により、ハッシュ値から元データを復元することはできません。
そうした特徴から、パスワードの保管や、データ送受信における完全性(欠落などのないこと)の確認などで利用されます。
以下に、受信者が受け取ったデータが送信者側の元データと同じものかを確認するために、ハッシュ値を利用する例を示します。
送信者から受け取ったハッシュ値と送られてきたデータから生成したハッシュ値が一致すれば、通信途中でデータの欠落が無かったことを確認できます。
※ たとえば、DNSSECではDSリソースレコードの生成においてハッシュ関数SHA-256を使用できます。この際生成されるハッシュ値の長さは、256ビット(32バイト)の固定長になります。
* DNSSEC(ディーエヌエスセック)(JPRS)
* DSリソースレコード(ディーエスリソースレコード)(JPRS)