JPドメイン名についてのお知らせ
日本語JPナビの実施決定について
はじめに
JPRSでは、1月19日から2月6日まで「日本語JPナビ(仮)の検討について」を公開し、広くご意見・ご要望を募りました。その結果、早期の実施を望むご要望以外は、特に問題点の指摘や仕様変更に結びつくご意見・ご要望などはありませんでした。(詳細は末尾をご覧ください)
これを受けて、JPRSでは以下の通り日本語JPナビを実施することを決定しました。
スケジュール
2月12日(木) 日本語JPナビ動作確認用ドメイン名の提供
2月18日(水) 日本語JPナビ受付開始
2月19日(木) JP DNSへのUTF-8レコード登録開始
注: 日本語JPナビの申込手続は、JPドメイン名の他の手続と同様に指定事業者にお申し込みいただくことになります。日本語JPナビの手続の提供開始時期や、その手続の内容、費用などについては指定事業者によって異なることがあります。
日本語JPナビの仕様
1月19日に公開した日本語JPナビの仕様案からの変更点はありません。日本語JPナビの仕様については、以下の文書をご覧ください。
日本語JPナビの動作確認用ドメイン名の提供について
2月18日からの日本語JPナビ受付開始に先立って、実際に日本語JPドメイン名に対応していないブラウザからアクセスした時に、どのような動作をするのかを事前に確認できるようにするため、JPRSでは本日2月12日より、以下のURLへのアクセスに対して日本語JPナビを動作させています。
http://日本語JPナビ.jp/
- 日本語JPナビの画面が表示された場合
- ご利用のブラウザは日本語JPドメイン名に対応していませんが、日本語JPナビが利用できる環境です。
- 日本語JPナビの画面が表示されず、日本語JPナビの仕様書のページが表示された場合
- ご利用のブラウザは、既に日本語JPドメイン名に対応しています。
- エラーとなった場合
- ご利用のブラウザは日本語JPドメイン名に対応しておらず、日本語JPナビが利用できない環境です。お手数ですが、以下のURLから日本語JPドメイン名に対応したプラグイン・ブラウザをインストールしてください。
http://nihongojp.jp/
いただいたご意見とJPRSの見解
- Webへのアクセスにプロキシサーバを利用しているユーザの場合は日本語JPナビが動作しないとのことだが、それでは意味がないのではないか。
- プロキシサーバを利用しているユーザに日本語JPナビが提供できないのは、仕組み上解決することが難しい部分です。しかし、以下の理由から、日本語JPナビの対象がプロキシサーバを利用していないユーザのみであっても、その効果は大きいと考えています。
- 多くの一般家庭のインターネットユーザは、プロキシサーバを利用していないと考えられること
- 日本語JPドメイン名を使ったプロモーション活動を行う一般企業にとって、多くの場合その対象は家庭からのアクセスを行う一般ユー ザであると考えられること
JPRSでは、日本語JPナビ以外にも、日本語JPドメイン名に対応したブラウザなどの普及活動を、引き続き行っていきます。日本語JPナビは一つの手段であり、様々な活動を通して全てのユーザが日本語JPドメイン名を利用できる状態を目指します。
- 日本語JPナビはいつまで提供されるのか。突然終了するようなことがあるなら、日本語JPドメイン名を活用したプロモーションは難しい。
- 日本語JPナビはいつ終了するのか。いつまでも継続するようだとUTF-8によるDNS設定が恒常化し、環境整備の目的を果たすことができないのではないか。
- 日本語JPナビは、ほぼ全てのユーザが日本語JPドメイン名にアクセスできる状態になれば不要となります。
しかし、i-Navなどのプラグインが広く普及したとしても、新しいPCが毎年1千万台程度販売されている現状では、それらのユーザにプラグインを案内するために日本語JPナビが必要であり、その意味で一般的に用いられるブラウザが標準状態で日本語JPドメイン名に対応するまでは継続します。
日本語JPナビがその目的を果たす方向で有効に機能していることは、JPRSにおいて定常的な観測と評価を行い、日本語JPナビの提供継続の判断材料としていきます。
また、ドメイン名を企業プロモーションなどに活用する場合には数ヶ月以上の過程を経て実施されることも考えると、日本語JPナビの終了は十分な告知期間の後に行います。
- MXレコードは、存在しないホスト名でなく、登録者が指定できるようにすると、自分で受け取ることができるようになるのではないか。
- 日本語JPナビは、日本語JPドメイン名に対応したアプリケーション環境をユーザに案内することを目的としています。
登録者指定のMXレコードを登録することで、日本語JPドメイン名に対応していないメールアプリケーションからのメール送信要求を受け取ることができるようになりますが、これは目的を満たすことにつながりません。このため、日本語JPナビでは登録者指定の情報をDNSに登録することは行わないこととしています。
- 日本語JPドメイン名が普及していない理由として、認知度が低いことと、IEではプラグインが必要であること、という2点が挙げられる。日本語JPドメイン名の周知活動をもっと行うべきであり、また、プラグインではなく、IE自体が対応するよう働きかけるべき。
- 日本語JPドメイン名の周知活動については、今後もこれまで以上に推進していきます。また、日本語JPナビの提供開始により、実際に様々な場面で日本語JPドメイン名が活用されるようになれば、多くの方に日本語JPドメイン名を知っていただくことができると考えています。
また、プラグインではなく、ブラウザ自体が日本語JPドメイン名に対応するよう、JPRSではブラウザベンダに対してこれまでも、またこれからも積極的な働きかけを行っていきます。