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増刊号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2004-01-29━ ◆ FROM JPRS 増刊号 vol.12 ◆ ━!JP━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━JPRS━━ ___________________________________ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ CENTR Technical Meeting報告 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2004年1月26日に、CENTR主催の第12回Technical Meetingが開催されました。 これは、オランダのアムステルダムで開かれた第47回RIPE Meetingに併設開催 されたものです。会合には、ヨーロッパを中心とする12のccTLD組織から約20 名が参加し、ドメイン名レジストリの観点から種々の技術について情報共有・ 議論をしました。今回、その中から主なものをピックアップしてご報告します。 ●用語:CENTR → http://jpinfo.jp/glossary/index.php?ID=0016 ●用語:RIPE → http://jpinfo.jp/glossary/index.php?ID=0110 ◇ ◇ ◇ ▼ドメイン名登録管理システムとDNS 汎用JPドメイン名では、指定事業者からのドメイン名登録に関わる申請がトラ ンザクション形態で即座に処理されるようになっています。しかし、この申請 処理を未だ電子メールで行っているレジストリも多く、迅速化・効率化・人手 ミス削減が大きな課題となっています。これに関し、EPPと呼ばれるプロトコ ルを用いたトランザクション処理への移行が多くのレジストリで進められてい ることが報告されました。EPPは、ドメイン名以外でも、ENUMのように迅速な 申請受付処理が必要なサービスに適しているため、各ccTLDの注目を集めてい ます。 ●用語:EPP → http://jpinfo.jp/glossary/index.php?ID=0106 ●用語:ENUM → http://jpinfo.jp/glossary/index.php?ID=0105 whoisシステムに関し、特定のユーザからの大量のドメイン名検索をどう扱う かについて各ccTLDから報告がありました。大部分のccTLDでは、同一IPアドレ スからのwhois検索は1日100件までに制限するなど、whois検索が大量に行われ ないような運用をしています。これは、whoisサービスが、そもそもネットワー ク運用に関わる問題を解決する等の限定した用途のために存在するにもかかわ らず、ダイレクトメール送付先アドレス収集のために検索する等の事象が増加 してきたことを考慮し、不適切な使用を抑止する施策として行われているもの です。 DNSに関しては、各ccTLDは、その安定化、高信頼化、安全化を目的とした活動 を強化しています。日本からJP DNSにおいて準備中のIP Anycast技術に基づく システム構成について報告を行った後、各ccTLDから同様の技術の採用を検討 していることが報告されました。また、DNSが全世界からのアクセスに対して 健全に動作していることを監視するための仕組みをccTLD間で共有することに ついて話し合われ、今後、具体的共有方法を詳細化していくこととなりました。 ●用語:IP Anycast技術 → http://jpinfo.jp/glossary/index.php?ID=0108 ▼IDN IDN登録サービスは、アジアのccTLDを中心に始まりましたが、ヨーロッパの ccTLDでも、昨年第4四半期からポーランド、スウェーデンを皮切りに次々と始 められています。会合では、まずドメイン名に使える文字の制限や等価とみな す文字の有無等、サービスの内容が報告されました。ヨーロッパでは、言語、 文字が国をまたがって使用されるため、各国でのIDNを構成する文字に関する 扱いをCENTRとしてまとめて整理・共有していることも報告されました。 JPRSからは、IDN利用環境整備の重要性を訴え、日本語JPドメイン名に対して 実施している次の2施策を紹介しました。 (1) IDN対応でないWebブラウザから日本語ドメイン名を使ってWebページに アクセスしようとしたときのIDN用ブラウザ紹介ページの表示(日本語JP ナビ(仮称))の検討内容の公開とパブリックコメントの募集 (2) 携帯電話から日本語ドメイン名を利用するためのWebページの導入 また、ccTLDが連携して下記を実施することが提案され、その方向性が合意さ れました。 - 各種アプリケーションへのIDN対応機能実装を目指し、アプリケーション 開発社に協力して働きかける - アプリケーションへのIDN対応機能実装までの過渡的な仕掛けと活動を共 有する ◇ ◇ ◇ ◎関連URI ・CENTR (COUNCIL OF EUROPEAN NATIONAL TOP-LEVEL DOMAIN REGISTRIES) http://www.centr.org/ ━!JP━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━JPRS━━ 編集・発行:株式会社日本レジストリサービス(JPRS) http://jprs.jp/ http://日本レジストリサービス.jp/ 会議報告: http://jpinfo.jp/event/ メールニュース配信解除: http://jpinfo.jp/mail/ ご意見・ご要望・おたより: from@jprs.jp 当メールマガジンの全文または一部の文章をホームページ、メーリングリスト、 ニュースグループまたは他のメディア等へ許可なく転載することを禁止します。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Copyright(C), 2004 Japan Registry Service Co., Ltd. 2004年01月29日