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増刊号

vol.44

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2005-09-09━
                       ◆ FROM JPRS 増刊号 vol.44 ◆
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              第7回 Asia Pacific Next Generation Camp 報告
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2005年8月23日から8月25日の3日間に渡り、第7回 Asia Pacific Next
Generation Camp(APNG Camp)が台北において開催されました。

APNG Campは、これからのインターネットを担う人材の発掘・育成を目的とし
て、APNICをはじめ、多くのAP地域のインターネット組織の母体となったAPNG
(Asia Pacific Networking Group)が2002年にスタートした活動です。

これまでにバンコク(2002年2月)、上海(2002年8月)、台北(2003年2月)、釜山
(2003年8月)、ケアンズ(2004年7月)、京都(2005年2月)で開催され、今回が7回
目となります。APNG CampはAPNGが発足以来掲げている"Open Membership"を継
承しており、様々なバックグラウンドを持つ人が誰でも自由にそれぞれのセッ
ションに参加できるオープンな形で行われています。

          ◇                     ◇                     ◇

今回もAPNGでは、Fellowship Programを実施しました。Fellowship Programは、
JPRS等のスポンサーの協力により、発展途上国からのAPNG Camp参加希望者に
対して渡航費と滞在費の支援を行う制度で、今回が3回目の実施になります。
今回は11ヶ国(インド、インドネシア、スリランカ、タイ、中国、ネパール、
パキスタン、バングラデシュ、フィリピン、モンゴル、ロシア)の20名がこの
制度を利用し参加しました。これに、韓国、日本、そして開催地である台湾か
らの参加者が加わり、APNG Campは非常に国際色豊かな場となりました。

20代を中心とする40名程の参加者の間で、情報交換、討論プログラムを通じて
各地域のインターネット事情の共有、国際交流が図られ、大変意義のあるCamp
となりました。

また、今回新たな試みとして、APNG Campの模様がインターネットで生中継さ
れました。これは、日本の中国・四国インターネット協議会(CSI)APNG調査委
員会の協力によるもので、期間中、中継提供サイトからの接続数が延べ400程
あり、実際に会場に足を運ぶことができなかった人もAPNG Campの様子に触れ
ることができました。

■第7回 APNG Campのプログラム

今回のCamp全体のプログラムは大きく3つに分けることができます。

1つ目はコミュニティを牽引している方々からのチュートリアルです。APNIC、
APAN、APCERT等のアジア太平洋地域のインターネット組織からの報告の他、イ
ンターネットを用いて天候等の環境情報を収集・活用する日本のプロジェクト
(Live E!)の紹介、インターネットガバナンスとは何かを考えるセッション、
学校教育におけるインターネット利用について考えるセッション等、多岐に渡
るチュートリアルが設けられました。

また、日本からは、次の方々が講演を行いました。(敬称略)

 ・早稲田大学 後藤滋樹:APAN Update
 ・JPCERT/CC  佐藤しおり:APCERT Update
 ・東京大学   江崎浩:IPv6 + Live E!
 ・広島大学   匹田篤:Live E!
 ・ハイパーネットワーク社会研究所 会津泉:Internet Governance
 ・JPRS    堀田博文:JPRS Update and International Collaboration

また、前IAB ChairのJohn Klensin氏と1時間程度のフリーディスカッションの
場が設けられ、若い参加者に大きな刺激を与えていました。

2つ目は参加者が(1)Internet Technology、(2)Internet Cultureのグループに
分かれて討論するWorking Groupの時間です。今回は、Fellowship Programに
よる参加者が、この時間枠を用いてプレゼンテーションの発表を行いました。
日頃の自身の取り組みについて発表する参加者も多く、活発な質疑応答が行わ
れました。

3つ目は参加者の自己紹介や、各国・地域の活動紹介を行う時間枠です。各国・
地域でNext Generation Camp活動が行われているスリランカ、中国、台湾、韓
国、日本からの報告が行われました。なお、今回のスリランカからの報告は、
Camp会場とスリランカをインターネット中継で結び行われました。他にも若者
のBlog活用事例の紹介、インターネット関連ベンチャーの起業や学校間交流に
おけるアジア地域での連携を提案するセッション等が催されました。

最終日には、APNG Campの母体であるAPNGの総会も合わせて開催されました。
この総会をもって、2003年から6代目のチェアをつとめてきた松本敏文氏の2年
の任期が終了し、忠北大学(韓国)教授のOkHwa Lee氏が7代目のチェアとなるこ
とが全会一致で承認されました。

■今後のAPNG Camp

次回の第8回 APNG Campは、2006年7月に開催される予定の第22回 APAN会合に
合わせ、シンガポールで開催されることになりました。

          ◇                     ◇                     ◇

◎関連URI

  ・7th Asia Pacific Next Generation Camp
      http://www.apng.org/xoops/modules/camp/7th_index.php

  ・APNG camp 2005 のインターネット中継について
    (中国・四国インターネット協議会)  
      http://www.csi.ad.jp/notice/apng-live.html 

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