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増刊号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2006-01-27━ ◆ FROM JPRS 増刊号 vol.48 ◆ ━!JP━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━JPRS━━ ___________________________________ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ AP* Retreat会合報告 ~AP* Retreatの今後を議論し、新たな活動方針を採択~ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2006年1月22日にAP*(APstar) Retreat会合が第21回APAN(Asia Pacific Advanced Network Consortium)会合に合わせ、東京・秋葉原で開催されました。 AP* Retreat会合は、アジア太平洋地域のインターネット団体の代表や、各国 ・地域で重要な役割を担っている組織から参加者が集い、年に2回程度開催さ れています。活動状況の報告を通じて組織相互の情報を共有するだけでなく、 各組織同士および参加者同士のネットワークの形成に寄与する場となっていま す。 今回は、南カリフォルニア大学情報科学研究所のZita Wenzel氏とJPRSの遠藤 淳が共同議長をつとめ、会合全体のコーディネーションを行いました。AP* Retreatをアジア太平洋地域のインターネット関連活動の質的・量的・地理的 広がりの変化に対応した適切な姿に改革しようという問題意識から、メインテ ーマに、「AP* Retreat Retreat(AP* Retreatのあり方の見直し)」を掲げ、こ れまでを振り返り、今後の方向性を打ち出すための議論を集中的に行いました。 ◇ ◇ ◇ ■アジア太平洋地域のインターネット関連組織からの活動報告 午前のセッションの前半では、アジア太平洋地域のインターネット関連各組織 からの活動報告が行われました。今回の会合で活動報告を行ったのは、下記の 12団体とAP* Retreat事務局です。APNGが行なっているAPNG Camp(Asia Pacific Next Generation Camp)については、活発な質疑応答が行われ、Camp 経験者をアジア太平洋地域の中核メンバに育成する道筋を考えるべきである等、 今後のインターネットを担う人材の育成に関する意見が出されました。また、 APNICの報告では、APNIC事務局スタッフ一同からのビデオメッセージが披露さ れ、他組織の活動立案に広報という観点からの刺激を与えたようでした。 ・APAN : Asia Pacific Advanced Network Consortium ・APCERT : Asia Pacific Computer Emergency Response Team ・APEET : Asia Pacific ENUM Engineering Team ・APNetabuse/APCAUCE : Asia Pacific Coalition Against Unsolicited Commercial Email ・APNG : Asia Pacific Networking Group ・APNIC : Asia Pacific Network Information Centre ・APRICOT/APIA : Asia Pacific Regional Internet Conference on Operational Technologies : Asia & Pacific Internet Association ・APRU : Association of Pacific Rim Universities ・APTLD : Asia Pacific Top-Level Domain Association ・AIII/SOI-Asia : Asian Internet Interconnection Initiatives ・DotAsia Organisation Limited ・intERLab : Internet Education and Research Laboratory ■「AP* Retreat Retreat」 AP* Retreat会合の価値を、アジア太平洋地域のインターネット関連各組織に よる報告会以上に高めたいとの共同議長2人の課題意識から、今回、会合のあ り方の見直しがテーマとして掲げられました。 まず、AP* Retreat会合のコンセプトがなぜ生まれ、どのような経緯で設置さ れたのかが点検され、当初掲げた目標がどこまで達成されたのかを中心に、こ れまでの足跡の整理が行われました。AP*の活動の開始時から関わっている参 加者を中心に、当時を振り返りながら、得られた成果と達成できなかったこと について、熱心な討論が行われました。 得られた成果としては、次のものが挙げられました。 (1) AP*が、次々と発生する新たな関心事項に対応するために、APTLDの設置な ど新たな組織の設置のきっかけを提供した。 (2) .asia(アジア太平洋地域の個人・事業者向けのTop Level Domain)の新設 をICANNに提案したことに代表される、地域全体に関連がある事象に対す るアイデア提案があった。 またアイデアは提案されたが、最終的には実現しなかったことの具体例として、 AP各組織の共同事務局(Joint Secretariat)の設置構想が挙げられました。こ れは、効率的な組織運営を図るため、AP各組織の事務局機能を集約するという ものでしたが、提案の後に議論を重ねた結果、活動の目的がそれぞれ違う組織 は、それぞれに事務局を持つべきであるとの結論に達したためです。 その後、今後の会合のあり方について議論が続けられ、午前の最終セッション 以降、延べ3時間半に及ぶ「AP* Retreat Retreat」の討論の後に以下の声明を 採択し、閉会となりました。 AP* Retreat会合は、 - アジア太平洋地域のインターネット組織同士の出会いの場 - より大きなアジア太平洋地域全体の共通課題の特定の場 - 組織間、各個人間の関係の構築、情報交換、知見の共有の場 - 各組織が抱える課題を特定し、解決方法を提案する場 である また、会合で何が行なわれたかを参加各団体に対して今まで以上に積極的にア ピールしていくことが合意されました。その取り組みの第一歩として、秋葉原 で同時に開催されている第21回APANの閉会式の場で、共同議長(Zita Wenzelと 遠藤淳)の2人が今回の会合の報告を行ないました。 ■今後のAP* Retreat会合 次回は、Singaporeで開催される第22回 APAN会合に合わせ、2006年7月17日頃 に行われる予定です。 ◇ ◇ ◇ ◎関連URI ・AP*(APstar) http://www.apstar.org/ ・APAN http://www.apan.net/ ・APCERT http://www.apcert.org/ ・APEET http://www.apenum.org/ ・APCAUCE http://www.apcauce.org/ ・APNG http://www.apng.org/ ・APNIC http://www.apnic.net/ ・APRICOT http://www.apricot.net/ ・APIA http://www.apia.org/ ・APTLD http://www.aptld.org/ ・AIT http://www.ait.ac.th/ ・APRU http://www.apru.org/ ・AIII http://www.ai3.net/ ・SOI-Asia http://www.soi.wide.ad.jp/soi-asia/ ・DotAsia Organisation Limited http://www.dotasia.org/ ━!JP━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━JPRS━━ 編集・発行:株式会社日本レジストリサービス(JPRS) http://jprs.jp/ http://日本レジストリサービス.jp/ 会議報告: http://jpinfo.jp/event/ メールニュース配信解除: http://jpinfo.jp/mail/ ご意見・ご要望: from@jprs.jp 当メールマガジンの全文または一部の文章をホームページ、メーリングリスト、 ニュースグループまたは他のメディア等へ許可なく転載することを禁止します。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Copyright(C), 2006 Japan Registry Services Co., Ltd. 2006年01月27日 ※訂正とお詫び FROM JPRS 増刊号(vol.48)でご紹介させていただきました「AP* Retreat会 合報告」の「今後のAP* Retreat会合」において、本来、2006年7月17日頃と 表記しなければいけないところを2007年7月17日頃と表記しておりました。 上記のバックナンバーでは、2006年7月17日頃と訂正しております。お詫び 申し上げます。