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メールマガジン「FROM JPRS」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2011-06-17━ ◆ FROM JPRS 増刊号 vol.111 ◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ___________________________________ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ Interop Tokyo 2011 JPRS活動報告 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 国内最大級のネットワーク関連イベント「Interop Tokyo」が、千葉県の幕張 メッセで開催されました。JPRSもブース出展を行った展示会には、開催期間で ある6月8日から10日までの3日間で13万人近い来場者が集まり、各出展社によ る製品・サービスの紹介やデモンストレーションに熱い視線が注がれていまし た。 展示会の初日に当たる6月8日が、世界規模のIPv6トライアル「World IPv6 Day」 と重なったこともあり、IPv6関連の展示やセッションが数多く見受けられまし た。JPRSでは、2004年にJPドメイン名をトップレベルドメイン(TLD)として 世界で初めてIPv6に完全対応させていたことに加え、今回のトライアルにも参 加者として名を連ねていたことから、その点に関心を持ってブースを訪れてく ださった方もおられたのではないでしょうか。 JPRSは、例年と同様に出展ブースにおいてドメイン名とDNSにまつわる情報を 幅広くご提供し、多くの皆さまにお越しいただきました。今回のFROM JPRSで は、JPRSブースで行ったミニセミナーの内容や配布資料について、読者の皆さ まにご紹介いたします。 ◇ ◇ ◇ ■ミニセミナー 各回15分ほどのミニセミナーを通じて、ドメイン名・DNSの基礎知識や最新ト ピックスをご紹介しました。 インターネットユーザーとしてドメイン名・DNSを日常的に利用していても、 その仕組みや技術について学ぶ機会は少ないこともあってか、多くの回で立ち 見が出るほどの盛況ぶりとなりました。特に、DNSのセキュリティ拡張技術で ある「DNSSEC」を取り上げたパートでは、導入に向けた流れが世界的に加速し ている状況もあり、セミナー後には具体的な設定手順や運用方法について熱心 に質問する参加者の姿が目立つなど、DNSSECを「差し迫った必要課題」として 認識する機運の高まりが実感されました。 以下に各セミナーの内容を簡単にご紹介します。 ▼知っておきたいドメイン名の基礎知識 URLやメールアドレスに欠くことができず、インターネット上の住所としての 役割を果たすドメイン名。「.jp」や「.com」といったTLDごとに存在する「レ ジストリ」と呼ばれる組織によって登録管理がなされていること、全体的な調 整・管理を行う存在として「ICANN」という非営利組織があることなどを解説 しました。 また、会社や個人で独自のドメイン名を登録する際のポイントとして、セキュ リティ企業が発表している安全性評価などを踏まえた「TLDを選ぶ」という視 点が重要であるといった点をご紹介しました。 ▼ドメイン名とDNSのトピックス ドメイン名が有効に機能するために欠くことができないDNS。インターネット 上で通信相手を指定する際には本来IPアドレスが必要であること、数字の羅列 であるIPアドレスを人間にとって扱いやすいドメイン名と対応付ける重要な役 割を担っているのがDNSであることなどを解説しました。 その重要性から、JPRSではJPドメイン名を用いたURLやメールアドレスへのア クセスを支える「JP DNS」を国内外26拠点に設置し、高い耐障害性を確保して いることなどもご紹介しました。 ▼DNSのセキュリティ向上 ~DNSSECの仕組みと対応方法~ DNSの応答に公開鍵暗号方式によるデジタル署名を付加することで、応答を受 け取った側が正当性を検証できるDNSSEC。その仕組みをご説明するとともに、 キャッシュ/権威DNSサーバーそれぞれにおける対応のステップを解説しまし た。 また、DNSSEC対応を進める上での注意点として、必要となるサーバーやネット ワークのリソースをあらかじめ見積もっておくことや、検証に利用する鍵を定 期的に更新することなどの必要性について紹介しました。 ■配布資料をWebサイトでも公開しています JPRSブースで配布したドメイン名やDNSの解説コラム「JPRS トピックス&コラ ム」をJPRSのWebサイトでも公開しています。 Interop Tokyo 2011で新たに配布を開始した「No.19 DNSサーバーの引っ越し ~トラブル発生を未然に防ぐ手順とポイント~」では、サービスプロバイダー などの変更に伴う権威DNSサーバーの変更に際するトラブルを未然に防ぐ方法 とポイントを解説しています。ご来場の叶わなかった皆さまは、ぜひこちらで ご覧ください。 ドメイン名やDNSの解説コラム「JPRS トピックス&コラム」 http://jpinfo.jp/topics-column/ ブースにお越しいただいた方々の関心が特に高かったDNSSECについては、 No.13からNo.18にかけて解説するとともに、導入に向けた流れを本格化させる 契機となったカミンスキー型攻撃手法についてもNo.9で解説を行っています。 この他、JPRSが監修したDNSの解説書籍『実践DNS----DNSSEC時代のDNSの設定 と運用』においては、DNSSECやIPv6などの最新の技術規格に基づいた、現在あ るべきDNSの設定手順や運用方法を豊富な図版と設定例を交えて詳細に記して います。本書も多くの皆さまにご活用いただけますと幸いです。 JPRS関連出版物 http://jprs.co.jp/publish/ ◇ ◇ ◇ ◎関連URI - Interop Tokyo 2011 http://www.interop.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【FROM JPRS】━ ■会議報告:http://jpinfo.jp/event/ ■配信先メールアドレスなどの変更:http://jpinfo.jp/mail/henkou.html ■バックナンバー:http://jpinfo.jp/mail/backnumber/ ■ご意見・ご要望:from@jprs.jp 当メールマガジンの全文または一部の文章をホームページ、メーリングリスト、 ニュースグループ、他のメディアなどへ許可なく転載することを禁止します。 また、当メールマガジンには第三者のサイトへのリンクが含まれていますが、 リンク先のサイトの内容などについては、JPRSの責任の範囲外であることに ご注意ください。 その他、ご利用にあたっての注意事項は読者登録規約にてご確認ください。 http://jpinfo.jp/mail/kiyaku.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 編集・発行:株式会社日本レジストリサービス(JPRS) http://jprs.jp/ http://日本レジストリサービス.jp/ Copyright(C), 2011 Japan Registry Services Co., Ltd.