JPドメイン名のサービス案内、ドメイン名・DNSに関連する情報提供サイト


ドメイン名関連会議報告

2012年

Interop Tokyo 2012 JPRS活動報告

国内最大級のネットワーク関連イベント「Interop Tokyo」が、6月12日から15日までの4日間にわたって千葉県の幕張メッセで開催されました。JPRSもブース出展を行った展示会には390社が出展し、13万人以上の来場者が集まり盛況となりました。

JPRSは、例年と同様に出展ブースにおいてドメイン名とDNSにまつわる情報を幅広くご提供し、多くの皆さまにお越しいただきました。
また、コンファレンス「DNSへの脅威とその対策」においてJPRS社員が講師を務め、「幽霊ドメイン名」脆弱性の概要と技術情報についてご紹介しました。

Interop Tokyo 2012の様子

Interop Tokyo 2012の様子

JPRSブース ミニセミナー

各回20分ほどのミニセミナーを通じて、ドメイン名・DNSの基礎知識や最新トピックスをご紹介しました。

ドメイン名・DNSを日常的に利用していても、その仕組みや技術について学ぶ機会が少ないためか、多くの方にJPRSブースにご来場いただき、立ち見が出る回も多く見られました。

以下に各セミナーの内容を簡単にご紹介します。

ドメイン名とDNSの基礎知識

インターネット上の住所として重要な役割を果たすドメイン名。
ドメイン名の末尾の「.jp」や「.com」は、トップレベルドメイン(TLD)と呼ばれ、TLDごとに存在する「レジストリ」と呼ばれる組織によって登録管理がなされていることや、独自ドメイン名を利用することのメリットなどをご紹介しました。
また、ドメイン名が有効に機能するために必要不可欠なDNSの仕組みについても解説しました。JPRSでは、JPドメイン名を用いたWebサイトやメールアドレスへのアクセスを支える「JP DNS」を国内外26拠点に設置し、その安全性を高めていることもご紹介しました。

サーバーの(DNS的な)正しい引越し方
~いつまでも切り替わらないと思ったことはありませんか~

Webサイトの引越し、つまり、WebサーバーのIPアドレスが変更される場合、それに伴うDNS情報の変更が必要になります。特に、プロバイダの変更に伴ってWebサーバーと権威DNSサーバーの双方が同時に変更される場合に「引越し先のサーバーにうまく切り替わらない」といったトラブルが発生する状況が多く見られます。
今回のセミナーでは、Webサイトの引越しにおけるDNS的な正しい引越し方とその技術的背景について解説するとともに、トラブルの発生を防止するために必要となる項目と注意点について、わかりやすい形でご紹介しました。

コンファレンス

6月15日に開催されたコンファレンス「DNSへの脅威とその対策」では、昨年ブラジルにおいて発生した大規模なDNSポイズニングや、現在も問題となっているDNS Changerなど、DNSに対する脅威の事例とその対策が紹介されました。
本カンファレンスでは、JPRSの坂口智哉が講師の一人を勤め、本年2月に詳細が発表されたDNSの新たな脆弱性である「幽霊ドメイン名」の概要と技術的背景と対策について、図解を交えた形でわかりやすく紹介/解説しました。

配布資料をWebサイトでも公開しています

JPRSブースで配布したドメイン名やDNSの解説コラム「JPRS トピックス&コラム」をJPRSのWebサイトでも公開しています。
ミニセミナー「サーバーの(DNS的な)正しい引越し方」にてご紹介した「No.19 DNSサーバーの引っ越し ~トラブル発生を未然に防ぐ手順とポイント~」では、サービスプロバイダーなどの変更に伴う権威DNSサーバーの変更に際するトラブルを未然に防ぐ方法とポイントを解説しています。

本会議報告は、JPRSのメールマガジン「FROM JPRS」の増刊号として発行した情報に写真などを交えてWebページ化したものです。
「FROM JPRS」にご登録いただいた皆さまには、いち早く情報をお届けしております。ぜひご登録ください。