はじめに
ドメイン名をインターネットで利用する際、ネームサーバの設定は非常に重要です。
上図のようにドメイン名のネームサーバホスト等の設定についてはサービスを受けている事業者のドメイン名を含んだネームサーバホストを利用することも多いですが、その事業者との契約の状態やその事業者自体の状況によっては突然利用できなくなるケースがあります。ここでは、事業者のネームサーバホストを利用しているケースについて説明します。
利用できなくなる主なケース
突然利用できなくなる場合、下記のようなケースが考えられます。
- 別の事業者に変更したが、利用しているドメイン名のネームサーバホストを変更しなかった
登録者が○○社から××社へ契約を変更したが、EXAMPLE.CO.JPのネームサーバ設定は変更しなかった場合が該当します。○○社では契約が終了したことから、ns.testtest.ne.jpからEXAMPLE.CO.JPの設定を削除するため、EXAMPLE.CO.JPが参照できなくなります。
- 契約している事業者がドメイン名を廃止または変更をした
○○社がTESTTEST.NE.JPを廃止したり、ドメイン名を変更した場合が該当します。ドメイン名の廃止や変更によりns.testtest.ne.jpが参照できなくなります。そのため、EXAMPLE.CO.JPが参照できなくなります。(6月21日より JP DNS におけるドメイン名とネームサーバホストの設定をより技術的に正しい形で扱います)
- 契約している事業者のドメイン名自体のネームサーバ設定を誤ってしまった
○○社がTESTTEST.NE.JPやns.testtest.ne.jpのネームサーバ設定を誤った場合が該当します。 ns.testtest.ne.jpが参照できなくなるため、EXAMPLE.CO.JPが参照できなくなります。
個々のネームサーバホストがどのような設定となっているかは、そのネームサーバを運用している組織によります。また、JPドメイン名では管理指定事業者制度を取っているため、ドメイン名またはホスト情報に関する変更のJPRSからの通知は、そのドメイン名の指定事業者に対してのみ行っています。そのため、変更されたドメイン名のホスト情報を利用しているだけである、他のドメイン名の指定事業者・登録者への通知は行っておりませんのでご注意ください。
例:事業者のドメイン名を廃止したことにより、契約していたドメイン名が利用できなくなる
ネームサーバの設定はドメイン名を利用する上で非常に重要です。ホスティングサービスなどのネームサーバホストを利用する場合は、ホスティングサービスを提供している事業者との連絡を密にするようにしてください。