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増刊号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2006-07-28━ ◆ FROM JPRS 増刊号 vol.56 ◆ ━!JP━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━JPRS━━ ___________________________________ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ AP* Retreat会合報告 ~AP* Retreat会合の一層の活性化に向けて~ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2006年7月17日にAP*(APstar) Retreat Singapore会合が第22回APAN(Asia Pacific Advanced Network Consortium)会合に合わせ、シンガポール国立大 学で開催されました。 AP* Retreat会合は、アジア太平洋地域のインターネット団体(総称してAP*と 便宜上呼ばれています)の代表や、各国・地域で重要な役割を担っている組織 から参加者が集い、原則として年に2回開催されています。活動状況の報告を 通じて組織相互の情報を共有するだけでなく、各組織同士および参加者同士の ネットワークの形成に寄与する場となっています。 今回の会合は、早稲田大学の後藤滋樹氏が議長を務めました。前回の東京会議 に続き、AP* Retreat会合をアジア太平洋地域のインターネット関連活動の広 がりに対応させる形で再活性化させるためにはどうすべきかという問題意識に 沿って議論が行われました。その中で、毎年2月に開催されるAPRICOT(Asia Pacific Regional Internet Conference on Operational Technologies)の場 を関連組織間の情報共有の場としてより一層活用すること、ITU Telecom WorldなどのイベントにおいてAP*の活動に対する関心喚起を実施すること、イ ンターネット関連組織からの報告に加え各国・地域のインターネット事情の報 告の実施を今後の会合の場で行うことなどが提案されました。 ◇ ◇ ◇ ■アジア太平洋地域のインターネット関連組織からの活動報告 午前のセッションの前半では、アジア太平洋地域のインターネット関連各組織 からの活動報告が行われました。今回の会合で活動報告を行ったのは、下記の 10団体およびプロジェクトです。 ・ABS : Asia Broadband Summit ・APAN : Asia Pacific Advanced Network Consortium ・APCERT : Asia Pacific Computer Emergency Response Team ・APNG : Asia Pacific Networking Group ・APNIC : Asia Pacific Network Information Centre ・APOPS : Asia Pacific Operators Forum ・APRICOT/APIA : Asia Pacific Regional Internet Conference on Operational Technologies / Asia & Pacific Internet Association ・APTLD : Asia Pacific Top-Level Domain Association ・ASTRENA Project : Asean Science and Technology Research and Education Network Alliance ・intERLab : Internet Education and Research Laboratory それぞれの組織からの報告を受け、これらの組織それぞれの会合が、毎年2月 に開催されているAPRICOTのプログラムと有機的な連携を図られると良いので はないか、AP* Retreat会合がその「接着剤」の役割を担えるようにAP*自体の 活動も活性化させる必要があるといった議論が行われました。 ■インターネット関連トピックスの報告と議論 午前の後半のセッションでは、KAIST(韓国科学技術院)教授のKilnam Chon氏 が作成を行い、AP*のWebサイトで公開されている"A Brief History of the Internet in Asia"の記述のアップデート方法について意見交換がされました。 引き続き、Chon氏から、1996年から始められているInternet Archive (archives.org)や様々な電子図書館が紹介され、アジア太平洋地域の各国・ 地域が自主的にこのような取り組みを活発化させることの重要性が示唆され、 検討を継続することとなりました。 その後、前APNGチェアの松本敏文氏より2005年から日本で取り組みが始まった "Live-E project"が紹介されました。「デジタル百葉箱」を各地に設置しネッ トワークを介して気象情報を収集するというもので、教育利用の側面からもプ ロジェクトが推進されています。 午後のセッションでは、ICANN At-Large諮問委員会の会津泉氏よりAPRALO (Asia/Australia/Pacific At-Large Regional Organization)とICANN AtLargeの活動の報告が行われました。この中でICANNとAPRALOのMoU案の採択 が最終局面を迎えていることが紹介されました。 ■今後のAP* Retreat会合 次のようなAP*の活動を活性化させるための活動計画案を採択し、会合は閉会 となりました。 (1) AP*の連携を図る場として、APRICOTをこれまで以上に活用する (2) AP*として2006年12月に香港で開催されるITU Telecom World 2006におい てアウトリーチ活動を行う (3) AP* Retereat会合のプログラムの中に、国・地域それぞれのインターネッ ト事情の報告を積極的に組み込む 次回会合は、インドネシアのバリで開催予定のAPRICOT 2007に合わせ、2007年 2月25日頃に行われる予定です。 ◇ ◇ ◇ ◎関連URI ・AP*(APstar) http://www.apstar.org/ ・ABS http://www.asiabroadbandsummit.com/ ・APAN http://www.apan.net/ ・APCERT http://www.apcert.org/ ・APNG http://www.apng.org/ ・APNIC http://www.apnic.net/ ・APOPS http://www.apops.net/ ・APRICOT http://www.apricot.net/ ・APIA http://www.apia.org/ ・APTLD http://www.aptld.org/ ・Internet Archive http://www.archive.org/ ・Live-E http://www.live-e.org/ ━!JP━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━JPRS━━ 編集・発行:株式会社日本レジストリサービス(JPRS) http://jprs.jp/ http://日本レジストリサービス.jp/ 会議報告: http://jpinfo.jp/event/ メールニュース配信解除: http://jpinfo.jp/mail/ ご意見・ご要望: from@jprs.jp 当メールマガジンの全文または一部の文章をホームページ、メーリングリスト、 ニュースグループまたは他のメディア等へ許可なく転載することを禁止します。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Copyright(C), 2006 Japan Registry Services Co., Ltd. 2006年07月28日