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メールマガジン「FROM JPRS」

バックナンバー:vol.142

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2014-06-27━
          ◆ FROM JPRS 増刊号 vol.142 ◆
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          Interop Tokyo 2014 JPRS活動報告           
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JPRSもブース出展を行った国内最大級のネットワーク関連イベント「Interop
Tokyo 2014」の展示会が、6月11日から13日までの3日間にわたり千葉県の幕張
メッセで開催されました。今回の展示会には526社が出展し、来場者数も13万
人を超える盛況となりました。

JPRSでは、出展ブースにおいてドメイン名とDNSに関する情報提供を展示やミ
ニセミナーの形式でご紹介しました。今回のFROM JPRSでは、展示会における
JPRSの活動内容についてお伝えします。

     ◇           ◇           ◇

■JPRSブース ミニセミナー

各回20分ほどのミニセミナーを開催し、ドメイン名・DNSに関する基礎知識や
技術情報、ドメイン名業界で注目を集める新gTLDの最新動向などをご紹介しま
した。

今回実施したミニセミナーは、

  ・ドメイン名とDNSの基礎知識
  ・DNSキャッシュポイズニング攻撃の概要とその対策
  ・新gTLDの最新動向とJPRSによる支援サービスのご説明

の三つで、それぞれ多くの回で立ち見が出るなど、たくさんの方々にご参加い
ただきました。

以下、各セミナーの内容を簡単にご紹介します。

▼ドメイン名とDNSの基礎知識

インターネット上の住所としてURLやメールアドレスに欠かすことのできない
ドメイン名。ドメイン名の末尾にある「.jp」や「.com」などの文字列は
「トップレベルドメイン(TLD)」と呼ばれます。セミナーでは、それぞれの
TLDごとに「レジストリ」と呼ばれる組織が存在し、ドメイン名の登録管理責
任を負っていることや、「.jp」のレジストリがJPRSであること、独自ドメイ
ン名を利用するメリットなどをご紹介しました。

また、ドメイン名を利用するために必要不可欠なDNSの仕組みについても解説
しました。その中で、JPRSがJPドメイン名のDNS情報を公開するための「JP 
DNS」について、国内外の26拠点に複数設置することにより、安定性・安全性
を高めているといったJPRSの活動についてお知らせしました。

▼DNSキャッシュポイズニング攻撃の概要とその対策

キャッシュポイズニング攻撃は偽のDNS応答をキャッシュさせることで利用者
のアクセスを偽サイトに誘導し、フィッシングや電子メールの盗難などを図ろ
うとする攻撃手法です。攻撃の原理そのものは1990年代から知られていました
が、2008年7月に発表された連続攻撃を可能にする「カミンスキー型攻撃手法」
により、この攻撃に対するリスクが急激に高まりました。

セミナーでは、キャッシュポイズニング攻撃とカミンスキー型攻撃手法の概要
を解説するとともに、攻撃対策の基本的な考え方と実際についてご紹介しまし
た。特に重要な対策として、応答が到達するポート番号を一致させにくくする
ことで攻撃成功の確率を下げる「ソースポートランダマイゼーション」と、
DNSパケットの数やDNSサーバーの負荷などの状況を継続的にチェックすること
による「攻撃の検知と対応」を挙げ、それらの併用がより効果的な防御につな
がることを示しました。

また、キャッシュポイズニング攻撃に対するJPRSの取り組みとして、JP DNS
サーバーのアクセス状況の継続的な分析と必要に応じた注意喚起の実施、DNS
運用者が取りうる攻撃対策について解説した一連の技術文書の公開などをご紹
介しました。詳細については、以下のページをご覧ください。

 ○(緊急)キャッシュポイズニング攻撃の危険性増加に伴うDNSサーバーの
 |設定再確認について(2014年4月15日公開)
 |http://jprs.jp/tech/security/2014-04-15-portrandomization.html

▼新gTLDの最新動向とJPRSによる支援サービスのご説明

TLDのうち「.com」や「.net」、「.org」などに代表される分野別トップレベ
ルドメイン(gTLD)について、ICANNは2012年から、3回目となる創設プロセス
を開始しました。

今回は過去の2回の募集とは異なり、創設する数に制限が設けられておらず、
また、申請条件を満たしていれば一般名称や地理的名称、コミュニティの名称
の他、企業名やサービス名といったブランド名称での申請も可能であったこと
から、全世界で1,930件の申請がありました。

セミナーでは、今回の創設における最大の特徴であるブランドTLDについて、
著名企業などが自社名やサービス名でgTLDを申請していることをご紹介し、今
後の募集で申請を検討したい組織に向けて手続きの方法などを解説しました。

TLDの運用にはDNSの運用やドメイン名に関する情報を広く一般の人が検索でき
るようにするためのWhoisサービスの提供、ドメイン名に関する情報をバック
アップして緊急事態に備えるデータエスクローのシステムの構築と実施などが
必要になります。そこで、申請から導入、運用まで新gTLDに必要な全ての作業
をJPRSがサポートする「TLD総合支援サービス」についてご説明しました。

■配布資料をWebサイトでも公開しています

JPRSブースで配布したドメイン名やDNSの解説コラム「JPRS トピックス&コラ
ム」は、JPRSのWebサイトでも公開しています。下記関連URIからぜひご覧くだ
さい。

 ○ドメイン名やDNSの解説コラム「JPRS トピックス&コラム」
 |http://jprs.jp/related-info/guide/

     ◇           ◇           ◇

◎関連URI

 - Interop Tokyo 2014
  http://www.interop.jp/2014/

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■会議報告:http://jprs.jp/related-info/event/
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