ドメイン名関連会議報告
2004年
アジア全域からの参加者がインターネットの過去・現在・未来を議論
~ 第5回 Asia Pacific Next Generation Camp 報告 ~
2004/07/12
2004年7月2日~5日の4日間に渡り、オーストラリア・ケアンズで第5回Asia Pacific Next Generation Camp(APNG Camp)が開催されました。アジア太平洋地域の若い世代が「インターネット」をキーワードに集い、参加者それぞれのインターネットへの携わり方の立場を越えて、多くの意見交換を行いました。
今回APNG(Asia Pacific Networking Group)は、JPRSを含む複数のスポンサーの協力を得て、Fellowship Programを初めて実施しました。50名以上の応募者の中から選抜が行われ、7ヶ国計11名の参加が実現しました。これまで多くを占めていた中国、台湾、韓国、日本からのCamp参加者に加え、Fellowship Programを通じてアジア地域全体からの参加者を得ることが可能となり、インターネットを巡る多様な事情を知り相互理解を図る点で、従来以上に意義のあるCampとなりました。
また、APNG Campの母体であるAPNGの年次総会も合わせて開催され、チェアによるAPNG全体の報告と共に、Next Generation Camp、Internet History Museum、At Largeの3つのCommitteeそれぞれのチェアから、活動状況の報告が行われました。
発表を行う JPRS 遠藤淳
今回APNG(Asia Pacific Networking Group)は、JPRSを含む複数のスポンサーの協力を得て、Fellowship Programを初めて実施しました。50名以上の応募者の中から選抜が行われ、7ヶ国計11名の参加が実現しました。これまで多くを占めていた中国、台湾、韓国、日本からのCamp参加者に加え、Fellowship Programを通じてアジア地域全体からの参加者を得ることが可能となり、インターネットを巡る多様な事情を知り相互理解を図る点で、従来以上に意義のあるCampとなりました。
また、APNG Campの母体であるAPNGの年次総会も合わせて開催され、チェアによるAPNG全体の報告と共に、Next Generation Camp、Internet History Museum、At Largeの3つのCommitteeそれぞれのチェアから、活動状況の報告が行われました。
発表を行う JPRS 遠藤淳
APNG Campとは
APNG Campは、これからのインターネットを担う人材の発掘・育成を目的として、APNICをはじめ、多くのAP地域のインターネット組織の母体となったAPNG (Asia Pacific Networking Group)の枠内で2002年にスタートした活動です。これまでバンコク(2002年2月)、上海(2002年8月)、台北(2003年2月)、釜山(2003年8月)と開催され、今回のケアンズでの開催が5回目となります。APNG CampはAPNGが発足以来掲げている"Open Membership"を継承しており、様々なバックグラウンドを持つ人が誰でも自由にそれぞれのセッションに参加できるオープンな形で行われています。今回は、バングラデシュ、ブータン、インド、パキスタン、スリランカ、タイ、フィリピン、オーストラリア、中国、台湾、韓国、日本などから40名程の参加者が集いました。
5th APNG Campのプログラム
今回のCamp全体のプログラムは大きく4つに分けることができます。1つ目は参加者によるプレゼンテーションで、主に南アジア・東南アジアにおけるインターネットの歴史、現状についての報告と質疑応答が行われました。
2つ目はコミュニティを牽引している方々からのインターネットの最新動向に関するチュートリアルです。APNICなどのアジア太平洋地域のインターネット組織からの報告や、DNS、セキュリティ、VoIPに関するセッションが開催されました。日本からは、東京大学の加藤朗助教授、奈良先端科学技術大学院大学の山口英教授が講演しました。
3つ目は参加者それぞれの関心領域に沿ったWGに分かれての活動です。APNG Campでは(1)Network Research、(2)Internet Development、(3)Internet Business and Venture Start-ups、(4)Culture の4つのWGが活動しており、それぞれにおいてプレゼンテーションの実施と討論が行われました。その内容は最終日にWGチェアから報告され、参加者全員の間で共有されました。
4つ目は参加者の自己紹介や、各国・地域の活動紹介、APNG Campの運営に関する意見交換を行う時間枠です。各国・地域での活動が行われている日本、韓国、台湾からの報告が行われましたが、これらの報告の中で特筆すべきは、台湾におけるTWING(TaiWan Internet Next Generation)の活動が規模も大きくなり、大変盛り上がってきている点です。5月末に開催された第2回TWING Campに先立ち、TWINGの中心メンバはTWING Camp参加者獲得のため、各地の大学を訪問しました。TWINGの活動を支援しているICRT(International Community Radio Taipei:台湾の英語ラジオ局)の人気DJが同行する形で行われた大学訪問は、TWING Campへの参加者が100名以上になるという成果を生みました。
2つ目はコミュニティを牽引している方々からのインターネットの最新動向に関するチュートリアルです。APNICなどのアジア太平洋地域のインターネット組織からの報告や、DNS、セキュリティ、VoIPに関するセッションが開催されました。日本からは、東京大学の加藤朗助教授、奈良先端科学技術大学院大学の山口英教授が講演しました。
3つ目は参加者それぞれの関心領域に沿ったWGに分かれての活動です。APNG Campでは(1)Network Research、(2)Internet Development、(3)Internet Business and Venture Start-ups、(4)Culture の4つのWGが活動しており、それぞれにおいてプレゼンテーションの実施と討論が行われました。その内容は最終日にWGチェアから報告され、参加者全員の間で共有されました。
4つ目は参加者の自己紹介や、各国・地域の活動紹介、APNG Campの運営に関する意見交換を行う時間枠です。各国・地域での活動が行われている日本、韓国、台湾からの報告が行われましたが、これらの報告の中で特筆すべきは、台湾におけるTWING(TaiWan Internet Next Generation)の活動が規模も大きくなり、大変盛り上がってきている点です。5月末に開催された第2回TWING Campに先立ち、TWINGの中心メンバはTWING Camp参加者獲得のため、各地の大学を訪問しました。TWINGの活動を支援しているICRT(International Community Radio Taipei:台湾の英語ラジオ局)の人気DJが同行する形で行われた大学訪問は、TWING Campへの参加者が100名以上になるという成果を生みました。
今後のAPNG Camp
釜山での第4回Campで結成されたWorking Groupを継続し、メールやメッセンジャーなどを用いオンラインで意見交換を続けていくこと、日本におけるng-tf (Next Generation Task Force)、台湾におけるTWINGのような活動を参考に、アジア全域の各国・地域それぞれにおける次世代人材育成活動を充実させていくことが確認されました。
また、次回の第6回APNG Campは2005年2月21日~2月23日の3日間、京都で開催予定のAPRICOT2005に合わせて開催することが決定され、今回のCampで結成された第6回CampのCamp Committeeがその準備にあたっていくこととなりました。
本会議報告は、JPRSのメールマガジン「FROM JPRS」の増刊号として発行した情報に写真などを交えてWebページ化したものです。
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また、次回の第6回APNG Campは2005年2月21日~2月23日の3日間、京都で開催予定のAPRICOT2005に合わせて開催することが決定され、今回のCampで結成された第6回CampのCamp Committeeがその準備にあたっていくこととなりました。
関連URI
- The 5th Asia Pacific Next Generation Camp
http://www.apng.org/xoops/modules/camp/5th_index.php - APNG(Asia Pacific Networking Group)
http://www.apng.org/ - TWING(TaiWan Internet Next Generation
http://www.twing.org.tw/ - JPNIC ng-tf(Next Generation Task Force)
http://www.nic.ad.jp/ja/ng-tf/
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