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ドメイン名関連会議報告

2026年

[第86回ICANN会合報告] ICANNの取り組みやポリシーのレビューに関する議論

本記事では、第86回ICANN会合(ICANN86)におけるICANNの取り組みやポリシーのレビューに関する議論についてご紹介します。

ICANNでは定款上、定期的にICANN自身のミッションや組織構造などをレビューすることが定められています。一方で、レビュー対象の数や掛かるコストの大きさ、特にコミュニティメンバーのボランタリーな貢献を前提としている点から、レビューの枠組み自体が持続不可能であることが継続的に指摘されてきました。

これを受け、2025年5月にICANN理事会は、新しいレビュー制度の設計を開始するようICANN Orgに指示し、何をレビューするかについてコミュニティの対話を通じた共通理解の形成を目指すこととしました(Review of Reviews)。

この活動をけん引するSO(Supporting Organization)/AC(Advisory Committee)の横断的なグループとして、Review of Reviews Cross-Community Group(Reviews CCG)が2025年9月に組成されました。活動は四つのフェーズに分けて進められており、2025年10月のICANN84で事実調査を行い、前回のICANN85で提案の分析及び策定を進めました。

今回のICANN86では、6月4日付でReviews CCG が公表した「Review of Reviews Initial Draft Report(以下、Initial Draft Report)」の内容をコミュニティに説明し、対話を図ることを目的としたPlenary Sessionが実施された他、各SO/ACの会議の中でも内容の説明、意見照会が実施されました。

Initial Draft Reportにおける主な提案内容は次の通りです。
  • レビュー全体を「Accountability & Transparency Review(説明責任と透明性:5年ごと)」と「Structural Review(組織構造:15年ごと)」の2種類に整理すると共に、必要に応じて実施するオンデマンドレビューの導入
  • (Reviews CCG作成の説明資料より)

  • 「Review Scoping Committee」を新たな ICANN レビューの枠組み全体の中央調整メカニズムとして設置する(ICANN理事会、ICANN事務局、各SO/ACの代表、直近実施した「説明責任及び透明性レビュー」の代表者で構成)
  • (Reviews CCG作成の説明資料より)

6月25日より、Initial Draft Reportに対するパブリックコメントの募集が行われており、コメントを踏まえて2026年8月に最終報告書の提出が行われる見込みとなっています。