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JPドメイン名について

学校名の日本語JPドメイン名に関する学校関係者からのご意見への対応について

初版公開 2017/09/01
更新履歴

目次

(1) はじめに
(2) ご意見募集の概要
(3) JPRSの基本的な考え方
(4) 頂いたご意見とご意見に対する考え方
(5) ご意見募集結果を踏まえた、「初等中等教育機関などの名称の登録」の概要及びスケジュール




(1) はじめに

本内容は、2017年2月1日(水)から2017年6月30日(金)までに頂いた学校関係者の方からのご意見への対応をまとめたものです。



(2) ご意見募集の概要

経緯・背景

2001年に日本語ドメイン名の登録が始まった頃、各種教育機関(大学など研究機関を除く)では、組織ごとにインターネットやICTの活用度合いに差があったため、公平性の観点から、汎用JPドメイン名及び都道府県型JPドメイン名においては、「小学校」や「中学校」といった初等中等教育機関などの名称で終わる日本語ラベルを予約文字列に指定し、登録ができない形としてきました。

近年、教育現場でのICT活用が進み、利便性や情報発信の観点から分かりやすいドメイン名の利用が重要になってきたことから、学校名の日本語JPドメイン名を登録できるようにする施策の準備をJPRSは進めています。この施策の実施に向け、学校関係者の方からご意見を募集したものです。

意見募集案内

(a) 学校名の日本語JPドメイン名について
https://jprs.jp/about/school/index.20170630.html

(b) 初等中等教育機関などの名称の登録について
https://jprs.jp/about/jp-dom/school_name.20161003.html

意見募集期間

2017年2月1日~2017年6月30日

関連情報

予約ドメイン名「初等中等教育機関等の名称」の学校等への登録開始に伴う関連規則の改訂・新設について(改訂主旨)(更新)
      https://jprs.jp/whatsnew/notice/2016/20161205-1_school_name.html
予約ドメイン名「初等中等教育機関等の名称」の同時登録申請実施要綱の改訂(改訂主旨)(更新)
      https://jprs.jp/whatsnew/notice/2016/20161205-2_school_name.html
予約ドメイン名「初等中等教育機関等の名称」の同時登録申請実施要綱
      https://jprs.jp/doc/rule/reserved-schoolname-priority.html

(3) JPRSの基本的な考え方

1. 今回の予約文字列としていた学校名の日本語JPドメイン名をご登録頂けるようにする施策(以下、本施策)は、以下の特徴・原則をもっています。

A:申請・登録対象組織を学校に限定

学校以外からの不正な目的でのドメイン名登録の可能性をなくし、学校名ドメイン名全体を保護する形とします。

B:同時申請制度の導入

申請受付当初の混乱を回避するため、期間中に受理した申請は、すべて同時に受け付けたものと見なします。

C:同時申請期間中に、申請が競合した際、申請者間の協議によって解決を図ります。なお、すべての当事者が抽選とすることに同意している場合には、抽選を解決方法とすることができます。

各学校からのドメイン名申請においては、それぞれの学校におけるドメイン名に対する考え方、必要性、利用目的、名称根拠など多くの個別背景事情があると考えられ、それらを踏まえてまずは当事者間における協議を第一に調整することが競合解決の最善解を得られるとする考え方を前提とします。

なお、申請競合時の解決方法として抽選を選択することもできますが、すべての当事者が抽選とすることに同意した場合のみとしており、協議を希望する当事者がいる状態で強制的に抽選となることはありません。

D:ドメイン名の申請及び登録の基本原則は、他のJPドメイン名サービスの内容に準じた形とします。

a) ドメイン名は、その利用目的・形態(利用しないことも含めて)にかかわらず、文字列として異なるものについては別々のドメイン名として登録するものとして登録料・更新料をいただき管理されます。
JPドメイン名登録サービス全体のバランスの観点から、学校名のドメイン名についても、原則、他のJPドメイン名と同様の扱いとします。

b) どのような文字列をドメイン名として申請・登録するかは、各申請者・登録者が判断するものとしています。
JPドメイン名登録サービス全体のバランスの観点から、学校名のドメイン名についても他のJPドメイン名と同様の扱いとします。

2. 今回頂いたご意見を踏まえ、次の点について、実施要綱を見直します。

A:同一文字列を異なる組織が登録することによる混乱の回避

本施策の実施によって、「高等学校」と「高校」、「こうとうがっこう」と「こうこう」及び「中学校」と「中学」、「ちゅうがっこう」と「ちゅうがく」において、同一文字列を異なる組織が登録を行う(例:「○○」という文字列について、「○○高等学校.jp」と「○○高校.jp」の登録者が異なる)という混乱が発生することを回避するため、次のルールを導入します。

  1. 「○○高等学校.jp」の登録があった場合、「○○高等学校.jp」の登録者のみが「○○高校.jp」を登録できる
  2. 「○○高校.jp」の登録があった場合、「○○高校.jp」の登録者のみが「○○高等学校.jp」を登録できる
  3. 「○○中学校.jp」の登録があった場合、「○○中学校.jp」の登録者のみが「○○中学.jp」を登録できる
  4. 「○○中学.jp」の登録があった場合、「○○中学.jp」の登録者のみが「○○中学校.jp」を登録できる
  5. 「○○こうとうがっこう.jp」の登録があった場合、「○○こうとうがっこう.jp」の登録者のみが「○○こうこう.jp」を登録できる
  6. 「○○こうこう.jp」の登録があった場合、「○○こうこう.jp」の登録者のみが「○○こうとうがっこう.jp」を登録できる
  7. 「○○ちゅうがっこう.jp」の登録があった場合、「○○ちゅうがっこう.jp」の登録者のみが「○○ちゅうがく.jp」を登録できる
  8. 「○○ちゅうがく.jp」の登録があった場合、「○○ちゅうがく.jp」の登録者のみが「○○ちゅうがっこう.jp」を登録できる

B:スケジュール

公立校における予算サイクル、年度替わりで担当者が変わる可能性があるといった事情を考慮し、以下のとおり2017年度、2018年度のいずれでも十分な対応期間を確保できるように同時登録申請期間を延長します。

変更なし
2017/10/02 同時登録申請の受付開始

変更前 変更後
2017/12/22 2018/09/27 同時登録申請の受付終了
2018/01 2018/10/18 同時登録申請者間の協議の開始(連絡先の通知)
2018/01/18 2018/10/18 抽選番号の通知
2018/01/25 2018/10/25 抽選結果の通知
2018/01/31 2018/10/31 同時登録申請のドメイン名登録
2018/02/01 2018/11/01 通常登録申請の受付開始

(4) 頂いたご意見とご意見に対する考え方

ご意見募集の期間中、63件のご意見・お問い合わせをいただきました。
多くの貴重なご意見をお寄せいただき、誠にありがとうございました。
以下に、いただいたご意見を分類・整理し、それぞれにJPRSとしての考え方を記載しております。

  観点   頂いたご意見の要旨 ご意見に対する考え方
本施策の要否 本施策の実施に賛成である。「○○幼稚園.jp」ならメールの受信拒否設定などを簡単にできるようになるのでよい 賛同いただきありがとうございます。
費用 ドメイン名の利用意思がない場合でも、学校名をコスト負担なく保護できないか 「JPRSの基本的な考え方」1.- A でお示ししたように、登録対象組織を学校に限定することで、不正登録の可能性を低減しています。
また、「JPRSの基本的な考え方」1.-D-a) でお示しした原則を踏まえ、学校名のドメイン名についても、その利用目的・形態(利用しないことも含めて)に関わらず、特定の文字列を特定の登録者が登録するものとして登録料・更新料をいただき管理する形とさせていただきたく存じます。
申請が競合した場合の解決方法 申請競合時の解決を円滑に進める方法の検討が必要ではないか 「JPRSの基本的な考え方」1.-C でお示ししたように、それぞれの学校におけるドメイン名に対する考え方、必要性、利用目的、名称根拠など多くの個別背景事情があると考えられ、それらを踏まえ、まずは当事者間における協議を第一に調整することが競合解決の最善解を得られると考えております。
申請できるドメイン名の文字列 「○○高等学校」と「○○高校」は、片方の申請でもう片方を保護できないか 「JPRSの基本的な考え方」2.-A でお示しした形に、実施要項を変更します。このことによって、「○○高等学校」と「○○高校」の登録組織が異なるといった類の混乱を回避できると考えております。
「○○立」を付けた正式名での申請を推奨すれば競合は減るのではないか 「○○立」や都道府県名や市区町村名を付加した名称は、申請の競合が減ると考えられる一方で、ドメイン名が長くなることによる利便性の低下という側面もあると捉えております。
「JPRSの基本的な考え方」1.-D-b) でお示しした原則を踏まえ、どのようなドメイン名を申請・登録するかは、各学校の考えによるものと考えており、JPRSが特定の文字列の推奨などを行うことは控えたいと考えています。
競合した場合の解決方法として、私立校ならば県名を付与、公立校ならば地方公共団体名を付与してはどうか
ドメイン名の先頭に地域名をつけると保護者などにとって判りやすく、競合も減るのではないか
スケジュール 2017年3月31日までに意見をまとめられないので、意見募集期間を延ばしてほしい 意見募集期間を6月末まで延長しました。
秋から年明けにかけて進む公立校の予算サイクルに対応したスケジュールであるべきではないか 「JPRSの基本的な考え方」2.-B でお示しした形に、スケジュールを変更いたします。
同時登録申請の競合した場合の協議が1月~3月で終わるとは限らなく、年度替りで担当者が変わる可能性もあるため、協議開始を次年度(2018年4月以降)から始まるよう同時登録申請の受付期間を延長してはどうか
その他 日本語.ED.JPの実施も検討していただきたい 日本語ドメイン名の今後の展開とあわせ検討してまいります。
申し込み先などの方法の詳細を、電話やメールなどで連絡してもらえないか Webページにて掲載予定です。内容に不明点などありましたらお問合せください。
ドメイン名の申請者に対する連絡を郵送などで行ってもらえないか メールでの連絡を予定しておりますが、個別の事情がありましたらご相談ください。
悪意のある第三者がドメイン名を登録できないようにチェックしてほしい 同時登録申請時の審査において、申請者や申請内容に不明点がある場合、学校の存在を確認できる書類(設置許可証などの公的書類)の提出や地方自治体の条例などの提示を求めます。
通常登録申請にて登録されたドメイン名も、登録資格を満たしているかの確認や、登録資格を満たしていない場合のドメイン名取り消しといった対応を行います。
文字列と学校名の関係、申請できるドメイン名の数、本件の手続きが必要なドメイン名とすぐにでも登録できるドメイン名など、分かりやすく説明してほしい 当社のWebサイトのコンテンツ、QAなどを追加・拡充しました。


(5) ご意見募集結果を踏まえた、「初等中等教育機関などの名称の登録」の概要及びスケジュール

以下のご案内ページをご覧ください。

    初等中等教育機関などの名称の登録について
          https://jprs.jp/about/jp-dom/school_name.html

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更新履歴

  • 2017年09月01日 初版公開