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JPドメイン名についてのお知らせ

日本語JPドメイン名のRFC準拠に伴う移行について

2003/03/07 公開
2003/09/04 更新
株式会社日本レジストリサービス
(JPRS)

はじめに

日本語JPドメイン名では、日本語のドメイン名をASCII文字列に変換する方式(ACE)として、国際化ドメイン名技術の標準化議論の中で支持を集めていたRACEを用いていましたが、2003年3月7日にIETFにおける標準化作業の成果として、関連する技術仕様がRFCとして発行され、この中でACEの方式として、RACEに代わりPunycodeが採用されました。

これを受けて、JPRSでは以下の通り日本語JPドメイン名のサービスのRFC準拠化を進め、2003年9月3日に、RFC準拠のサービスへの移行を完了いたしました。

現在、ブラウザなどのアプリケーションの日本語JPドメイン名対応はPunycodeに基づいたものへと切り替わりつつあります。ネームサーバやWebサーバでの日本語JPドメイン名を運用しているユーザの方は、RFCに準拠したPunycodeでの設定を行っていただくようお願いいたします。

関連リンク
日本語ドメイン名について
関連リンク
日本語JPドメイン名 -導入の背景とその経緯-
技術文書
RFC3490: Internationalizing Domain Names In Applications (IDNA) (英語のみ)
技術文書
RFC3491: Nameprep: A Stringprep Profile for Internationalized (英語のみ)
技術文書
RFC3492: Punycode: A Bootstring encoding of Unicode for IDNA (英語のみ)
技術文書
Internet Draft:RACE: Row-based ASCII Compatible Encoding for IDN  (英語のみ)
技術文書
汎用JPドメイン名登録等に関する技術細則

日本語JPドメイン名のサービス移行スケジュール

JPRSが運用するJP DNSでは、日本語JPドメイン名をRACEとPunycodeの両方の方式で登録する併用期間を設置しました。この併用期間は、ブラウザ等のアプリケーションがPunycode方式へ移行するまでの間、RACEでもPunycodeでも日本語JPドメイン名が利用できるように設けていたものです。(下図参照)

サービス移行スケジュール
図:移行スケジュール

(A) JP DNSでのRACEとPunycodeの併用期間開始(7月10日)
JPRSが運用しているJP DNSに、これまでのRACEに加えてPunycodeでも日本語JPドメイン名を登録しました。これ以降、ユーザが日本語JPドメイン名をネームサーバやWebサーバにPunycodeで登録することで、Punycodeでのアクセスが可能になりました。
(X) IE用日本語JPドメイン名プラグインi-NavのPunycodeへの切り替え(7月30日)
JPRSが配布しているIE用のプラグインi-Navの内部動作を、RACEからPunycodeへ切り替えました。これにより、i-Navを用いた日本語JPドメイン名へのアクセスはPunycodeで行われるようになりました。
(B) JP DNSでのRACEの運用終了(9月3日)
アプリケーションのPunycode対応が進んできていると判断し、JP DNSからRACEの設定を削除しました。9月4日以降、ユーザがネームサーバやWebサーバに登録したRACEでの設定は削除できるようになっています。
関連リンク
日本語ドメイン名プラグイン i-Nav
技術文書
日本語ドメイン名運用ガイド(RFC準拠版)

WHOISの表示について

日本語JPドメイン名をWHOISで表示した際、以下の通り日本語とPunycodeの両方でドメイン名を表示します。
WHOISでの日本語JPドメイン名の表示例:
Domain Information: [ドメイン情報]
[ドメイン名]                    日本語ドメイン名例.JP
[Domain Name]                   XN--ECKWD4C7CU47R2WFQW7A0ECL32K.JP

[登録者名]                      イグザンプル株式会社
[Registrant]                    Example Corporation

[Name Server]                   ns1.example.jp
[Name Server]                   ns2.example.jp

[登録年月日]                    2001/02/22
[有効期限]                      2003/02/28
[状態]                          Active
[最終更新]                      2002/03/27 05:56:01 (JST)

Contact Information: [公開連絡窓口]
[名前]                          イグザンプル株式会社
[Name]                          Example Corporation
[Email]                         info@example.jp
[郵便番号]                      101-0065
[住所]                          千代田区西神田3-8-1
                                千代田ファーストビル東館13F
[Postal Address]                Chiyoda First Bldg., East Tower 13F
                                3-8-1 Nishi-Kanda Chiyoda-ku,
                                Tokyo, 101-0065 Japan
[電話番号]                      03-5297-XXXX
[FAX番号]                       03-5297-XXXX
※この表示例は実際の登録内容を示すものではありません。

改訂履歴:

2003/03/07 初版公開
2003/03/17 日本語JPドメイン名のRFC準拠に関するスケジュールの変更に伴う説明追加
2003/05/20 ユーザDNSでのRACEとPunycodeの併用開始期間時期を(A)よりも前に修正
2003/06/23 ICANNとの国際化ドメイン名(IDN)登録方法に関する枠組み合意に伴う修正
2003/07/02 RFC準拠版技術細則公開に伴う修正
2003/07/30 i-Nav4.0(RFC準拠版)配布開始に伴う修正
2003/08/08 RACEとPunycodeの併用期間の終了予定日確定に伴う修正
2003/09/04 併用期間の終了伴う修正