CAAリソースレコード(シーエーエーリソースレコード)
ドメイン名の登録者が、登録されたドメイン名に対応する証明書の発行を許可する認証局(Certification Authority:CA)を指定するリソースレコードです。CAAは、Certification Authority Authorizationを意味します。
ドメイン名登録者は、CAAリソースレコードを設定することで
・証明書の誤発行を防止
・不正な証明書発行要求の検知
が期待できます。
CAAリソースレコードは、以下のようなフォーマットを持ちます。
- flag
クリティカルフラグのみが定義されています。クリティカルフラグは、認証局が対応するCAAリソースレコードのtagの種類を理解できない場合、証明書を発行してはならないことを示します。クリティカルフラグを設定する場合は値に128を指定します。それ以外の場合は値に0(ゼロ)を指定します。
- tag
値には、現状で以下の3種類があります。
- issue: 証明書を発行できる認証局のドメイン名をvalueで指定します。
- issuewild: ワイルドカード証明書を発行できる認証局のドメイン名をvalueで指定します。
- iodef: 発行を許可しないCAに証明書発行要求があった場合の連絡手段をIODEF(RFC 5070)の形式でvalueに指定します。
なお、issueおよびissuewildのvalueに";"を指定した場合は、そのドメイン名に対する証明書はいかなるCAからも発行されないことを示します。
※ CAA リソースレコードを定義する
RFC 6844に仕様上の問題があることが2017年7月のIETF 99において提案され、更新作業が開始されました。
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リソースレコード(JPRS)
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IETF(アイイーティーエフ)(JPRS)
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RFC 6844 DNS Certification Authority Authorization (CAA) Resource Record